Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

深淵なる日本酒の香味空間への旅路・・・天遊琳 純米酒 瓶囲い

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ほんとうに久しぶりに出会ったという感じですな

厚木に用事があった時に立ち寄った酒販店で購入。これは十年以上のご無沙汰となった天遊琳ですな。

深淵なる・・・というタイトルをつけたのは、既に何本かの日本酒のことで書いたが、実はこの酒を呑んで思い当たった言葉なのだ。香味としてはとても抑制された、整理されたもので、突出した特徴は少ないと感じた。でもそれは全く失ってしまった香味ということではない。その僅かな香味を知っているという前提で嗅ぎ分けられるようなものがあるな。だから、始めて日本酒を飲む人だと感ずることが出来ないかもしれない。

ということは、ワインではまずあり得ない香味世界であって、静かに探っていく中に感じられるものを追っかけていくと、なかなか奥行きのような感覚を伴ってくるというものである。こういう香味空間こそ、日本酒ならではのものなのではないか、と思いましたな。でも、これはそう簡単に、欧州のソムリエさん達には理解されないものかもしれない。

 

ナニにあわせて呑むか?思いついたのは、とうの昔に体力の限界を理由に店をたたんだ蕎麦店であるな。あの蕎麦に合わせてみたい・・・もう、絶対に叶わぬことだが、その蕎麦の香味を思い出しながら天遊琳を呑んでみた。

ちょっと口うるさいオヤジさんだったが、腕は確かで香味高い蕎麦を打つ人だったなぁ・・・今どうしてるかなぁ・・・