静岡県藤枝市の杉井酒造の酒はワガハイの好物なのだが、いろいろ呑んでいるのでナンダカ分からなくなってきた。てっきりこの酒もブログに記述したと思っていたんだが、なんか・・・書き忘れていたみたいだ(それともどこかで書いたかな?)。
まあ、ラベルのデザインが日本酒らしからぬ感じなんで、これが酒販店の棚に並んでおるとかなりのインパクトがありますな。一瞬、なんでカルピスが売られておるのか?と思いましたな・・・それがデザインの狙いの一つなのかも知れないがな。酒母を山廃で仕込むということは・・・細かい説明は省略するが、自然乳酸・・・というか蔵付きの乳酸菌が仕事をするということで、醸造用の乳酸を添加しているわけではないのだから、日本酒でもにごり酒というのは、乳酸菌飲料の一種と位置づけてもいいようなものかもしれないな。だからカルピス的なラベルデザインにしたのかもしれない。
乳酸菌と一口に言っても種類は多く、大雑把に言っても牛乳のような原料に働く乳酸菌と、ぬか漬けのような植物系の素材に働く乳酸菌では、圧倒的に植物系に働く乳酸菌の方が逞しい、という話を聞いたことがある。故に、にごり酒というのは有用な栄養価や整腸作用(をうたってはいけないのかもしれないが)が期待できるものだろう。清酒よりも良い物かもしれない(だから自家製のドブロクは認められた方がイイの思うんですがねぇ~)。
杉錦の場合は、このにごり酒も一回火入れを行なっているので取り扱いは容易だ。生のにごり酒に比べれば香りは控えめになるが、その分クイクイ呑める・・・まるで健康食品のようだ。しかしながらアルコール分はあるのだから気をつけないといけない。
これ・・・辛口のにごりということで、それも考えてみれば珍しいかな?大概、にごり酒はやや甘めのものが出回っているものに多いように思うのだが。
裏ラベルによると、キムチ鍋や麻婆豆腐といったスパイシーな料理との組み合わせを推奨しておる。それもまた良いかもしれない。激辛の食事を和らげてくれる一杯になると思いますな。
しかしながらワガハイが危惧するのは、大人が呑んでいる様子を見て、「美味そうだな~」と思った子供が、大人達の目を盗んでそ~っと呑んでしまったら・・・これ、ハマる子供がいるかもしれない。間違いなく、ワガハイが子供の頃だったら、ぶっ倒れるまで飲んでしまうんじゃないだろうか?「子供の手の届かないところに保管してください」という注意書きを入れるべきだ!と思いましたな・・・あ!そもそも子供は飲んではいけないものだから、わざわざ断り書きを入れるというのも変な話なのかな。
山廃純米酒で米は誉富士・・・贅沢なにごり酒ですな。生酒のにごりとは違った落ち着いた香味も、いいもんですな。
カルピス的なラベル・・・杉井酒造は遊び心もありますねぇ。このラベルを眺めながら呑むというのも、ラベルがいいつまみになりますな。