現在、ここの蔵の情報はWeb.上ではとても少ないんだが、Etsuro1の記憶によると・・・富士山の金明水に因んで銘々された銘柄であったと思うな(ま、そのまんまじゃあないですか!)。さらに、蔵元杜氏・・・というか、社長と数人で醸しているという噂であり、正確なところは分らない。一時、根上酒造は存続が危ぶまれたのではないか???本当に見かけなくなって心配した時期があったからねぇ。でもまあ、現在は入手出来るので一安心だな。
日本酒ブームなんてぇ言葉があるんだが、その騒ぎの裏でどれだけの蔵が廃業したことか。しかも内容的に決して悪くない酒蔵も経営が困難になったりしたんだな。一方、どう考えても潰れるだろ~!っていう蔵が存続していたりするんだねぇ。ま、経営ってもんは、帳簿の問題があるからねぇ・・・いくらいい酒でも原材料にコストをかけ過ぎちゃあ、赤字になるってぇもんだわな。決して酒蔵は趣味の酒造りじゃあないからな(飲み手は趣味でもね)。
数年前の「金明」に関するネット上の記述では、あまり芳しくない評価を書いている人も見かけたんだが、そういう評価をする人の感覚っていうのも、まあ分らないではないな。日本酒に対して自分が求める香味というものが強すぎると、ひょっとすると厳しい評価をしてしまうかもしれないねぇ。
Etsuro1的には、製造工程で何らかの問題があるのではないか?という匂いや味があるものはダメだねぇ・・・一番気になるのは酒造用水(つまり井戸水)にありがちな匂いってぇのがあって、特に井戸掃除しろよな!っていう匂いが出ている酒ってぇヤツが時々あるんだな。あるいは水質を改善するための装置・・・濾過装置であるとか、特に鉄分を除去する装置なんかを使っているフシのある酒蔵の酒の匂いってのが、時々気になるんだな。あと上槽時に関わる匂いとか・・・これも限度を超えて感じてしまうものはダメだねぇ・・・結局呑めなくなるんだね。結局、こういったコトってぇのは、衛生に関わる問題なんで、食品を扱う基本だねぇ。
かつて蔵自体が老朽化していて、黒カビがまわっていて、その匂いが酒に出てしまっていた・・・なんていうヒドイ蔵もあったな。いや~あまりにも黒カビっぽい臭いがする酒だったんで、通りかかりに蔵のそばまで行ってみたんだな。するともう、蔵の外側に立っただけで臭い、なんてぇ蔵もあったからな。
根上酒造の酒で、そうしたことで著しい欠点を感じたことはないからな。あとは好き嫌いの評価だろうが・・・金明はですねぇ・・・やっぱり面白いんですわ!この雄町なんか、結構しっかりとした香味を有していて、残草蓬莱ほどではないにしても、かなり米のジュースですな。美味いですよ!米をどの様に料理するか?っていう感じの酒ですな。米の発酵食品・・・それが日本酒!ってぇヤツだな。
秋あがりで益々いい感じ・・・新米が待ち遠しいですな。御殿場コシヒカリの新米と金明の秋あがり・・・来月あたり、この酒が入手出来たらこの組み合わせでチョロっと楽しんでみたいですな。
時々、無性に味わいたくなる金明・・・小さな蔵だけど、大切な、かけがえのない香味を生み出す蔵だねぇ。岡山県産雄町100%・・・これも王道だ。