乱視は、カメラのレンズ的に説明すると非点収差になる。これは文字通り、点(星みたいな点)をレンズを通して見た時に、点に見えずに楕円や妙な変形したカタチに見えるようなヤツをいう。
肉眼の場合は、大雑把に言って角膜と水晶体で光の屈折が生じて網膜上に結像するのだけれど、ほぼ角膜の微妙な変形によって縦横斜めの屈折率が一定ではなくなり、点像であるべき像が変形するというワケだ。
つまり、例えば縦方向と横方向でピントがズレると言ってもイイので、解像度に差が生じてしまう。故に、文字を見た時にビシッ!と見えないのだ。近視や遠視の度数を合わせても、イマイチ視界がスッキリしないことになるのだ。
乱視も度数が酷くなると眼鏡で矯正が困難になってくるという。ワガハイの乱視は比較的軽度ではあるらしいが、近視よりも乱視の矯正の方が主力となる眼鏡を使っている。乱視さえなければ、ギリギリで運転免許更新は眼鏡無しでもナントカなるかもしれないのだ。
というワケで最近、眼鏡の度が合わなくなってきたという実感がある。そろそろ作り変えるべきなのだ。不自由で眼精疲労を起こし、肩凝りなどに悩んで湿布薬に金銭を投じるならば、サッサと眼鏡を新しくするのが正解なのだ。
が、マイド、ここで出てくる言葉は・・・「面倒だ!」
眼鏡屋さんに行って、アレコレやっていると数時間が過ぎてしまう。そして昨今の眼鏡フレームのデザインには、なかなか気に入ったモノが見当たらない。気に入ったデザインのフレームがあったら、それで眼鏡を作らなくてもフレームだけでも買っておこうと思うのだが・・・ショッピングモールなどでも、時に眼鏡コーナーを物色したりするのだが・・・ない。
ま、こういうコトはやはり都内中心部の眼鏡屋さんには敵わない。サッサと新宿まで行けば良いのだ。渋谷の街は嫌いだから銀座に行けばイイのだ。
いや・・・横浜や町田に行けばイイのだ。
だが、腰は重い。ソコへ行ったトコロで、ワガハイが昼飯に不自由のない店がある筈もなく、結局は昼飯抜きになってしまうのだから。
食物アレルギーが酷くはないけれど、ゴマやソバがアウトだと、それだけで相当に選べるメニューが狭まってしまうから。
ソバが大丈夫ならば、かなり楽なんだけどねぇ。ただし天麩羅ソバは避けておけばいい。揚げ油にゴマ油が入れられていると微妙になってくるので。
と、非点収差→乱視→眼鏡という話しの流れには一貫性があるけれど、眼鏡屋さんというところを境として一気にゴマ油に話が滑った(油だけに)。こうしてプレートのスロースリップならぬ、話のスリップが生ずるのがワガハイという老人の特性だ。
さて・・・

「さて・・・」と一発入れておいて画像を一枚かまして、一気に話題を買えてしまうというマイドの手法だ。
とは言っても、微妙に光学特性の話しは引きずるのだった。なぜならスマホ撮影の上画像は、樽型収差が激しく主張しているのだった。だが、その収差によって画面中央部がせり出して描写されるので、これはデフォルメ効果として使えるんじゃね?的なのだった。
これが高性能なレンズだと、もっとフラットな画面空間になる。すると果たしてインパクトがあるかど~かはワカラン。レンズ収差も使い方によって効果的なのだ。測定器のような正確な性能が、万能というワケでもないのだ。
そんなコトから、様々な収差を調整出来る機構の付いた交換レンズがあるとイイのになぁ、というコトを・・・既に20年以上前にキャノンの人に話したコトがあったけど。
商品化されてないよなぁ。
ま、市場性がないと判断されたのか、ワガハイの話しは無視されたのか?
無視、だろうなぁ~~~~、きっと。
デジタルになってしまえば、そういうデフォルメはPhotoshopで出来る。ナニも撮影時に、なんでもフィックスしておかねばならぬ銀塩時代の考え方は捨てていいんだろう。

安物アンドロイドスマホで撮影したんだが、何度か書いているように彩度がキツイんである。それで画像Aは解像度だけブログ用に落としてあるけれど、他はスルー。画像Bは彩度をPhotoshopで「-15」に調整した。肉眼で見た印象からすれば、彩度は画像Bのような感じが近いと思う。コレでトーンカーブを調整するとか、コントラストを少し上げるとかしてメリハリを気持ち調整すれば、マイドのワガハイの落ち着き所になる(今回は彩度をアレコレ言う為に、トーンカーブとコントラストは調整無しにしてある)。

PCの画面で見ると明らかな差が分かるけれど、果たしてスマホの小さな画面ではどの程度の効果があるのだろう。画像Cはアンシャープマスクを少しかけている。「20%の1pixel」だ。シャープネスは画像のエッジの強調効果ばかりではなく、質感の強調にも使われる。コレは昔ならば写真の領域の作業ではなく、印刷屋さんのお仕事領域だった・・・いや、製版の領域だった。
アンシャープマスク・・・USMとも云うけれど、実際にボケ版を作ってソレを重ねるコトで画像にメリハリを付けていた。微妙なボケ版だけど。この技法は35mmのポジなんかで入稿して大き目の印刷をする際に、どの程度シャープネスをイジルか?ってなモンで、グラフィックデザイナーや印刷屋さんの営業担当と話し合ったもんだ。
ワガハイの関わったスタッフの場合は、グラフィックデザイナーさんがUSMの加減に関してイマイチな人が多かったなぁ。だいたい強くかけ過ぎる傾向があるんだよなぁ。
今でもそうだけど。
高彩度化やシャープネスって、イジリだすと麻痺していくトコロはあるんだよなぁ。ドンドンとラーメンの汁が濃厚になっていくみたいに。