猛烈に辛い「ジャンボししとう」だったのだ。
そりゃ、そういうコトはあり得るというのが「ししとう」だけれど・・・それにしても過去一の辛さ・・・断トツの飛びぬけた辛さだった。
聞くトコロによれば、辛味というのは痛みだそ~だ。だから激辛マニアっていうのは、自虐的な人というコトなんだろうか。七味唐辛子色で真っ赤になったモノを好んで食べる人もいるけれど、ワガハイ的には御免被りたい。
何度か書いているが、カプサイシンの辛みは苦手だ。だから軽く効かせる程度の使い方にしてほしい。
しかしワサビは効かせてほしい。これは子供の頃からの願いだ。あの爽やかさは素晴らしいじゃないか!鼻にツーンときて涙が出ようと、ワサビは良い。あと胡椒は好きだ。山椒の香りとともにイイ感じだ。
ま、こういった趣味は人それぞれで、特に山椒が苦手という人は時々おられるが、なんで苦手なのかは分かる。確かに嫌う要素が香りの中にあるよなぁ。
一応、常識的には香辛料っていうのは引き立て役だから、其れをメインにしてしまう香味の組立っていうのは・・・?

それでも「ジャンボししとう」というのは野菜として売られている。コレは香辛料として売られているワケではない、と思う。今までも辛い個体に出会ったコトはあるし、そういうのはロシアンルーレット的ではあるが、やり過ごせる範疇だった。
しかし、今回のモノは限界を余裕で突破してしまったようだ。どうしてその様になってしまったのかは、栽培方法なのか、そういう品種なのか、或いは地球温暖化が影響しているのかワカラン。だが、唐辛子系は栽培時のストレスによって辛くなるといった話しを聞いたコトもあるので、ひょっとすると夏の暑さが影響しているかもしれない。
で・・・その最も強烈な個体は口にすることなく、ソコソコに辛い個体を騙しつつ過ごしてきた我家。一度、妻が強烈に辛かった模様で、耐えきれずに口から出したコトはあったけど、ワガハイはそこまでの個体には遭遇しなかった。
だが、ワガハイよりもカプサイシン耐性の強い妻が耐えられなかった件は、ワガハイもビビり始めてしまったのだった。
そして・・・その時はやって来た。
ひとりの昼飯時、そのビビりから野菜庫の隅に追いやられていた「ジャンボししとう」を、いい加減に片付けようと思った。そこで残り物ぶち込みパスタを作った。切った刻んだなどしたら辛味成分がしみ出して、それがパスタ全体に絡んでしまったらどえりゃあコッチャになるかもしれない。そこでまるごとフライパンに放り込んでおいた。
さて、出来た!
パスタには辛味は染み出していなかった。コレは大正解だった。
問題は「ジャンボししとう」だ。そ~~っと、ほんの少しだけ齧ってみた。
あれ?案外、大丈夫かなぁ・・・
ん?
から ・・・ い
絶望
世界の終わり
ハードボイルド・ワンダーランド?
もう
二度と
ジャンボししとう を
口にすることはないだろう。