このところ急に冷え込んできた。そして庭のブルーベリーも色付いてきた。
ブルーベリーはツツジ科だ。同じくツツジ科で強烈に紅葉するドウダンツツジがある。
結婚して間もない頃に住んだトコロは、東海道新幹線の線路に近い集合住宅だった。何らかの理由で新幹線が止まると、家の前から車輛の中の人の姿を見ることが出来た。こちらは自由の身で、あちらはいつ動き出すか分からない中で椅子に座っている。
ワガハイはクルマに荷物を積み込んでいたりする。あちらはじ~~っとこちらの様子を見ていたりする。目が合うから会釈すると、あちらも会釈したりする。
・・・というコトではなく、その住処にたどり着くには新幹線の高架下を潜り抜け、狭いクランクを通り抜けた先にあったのだが、ここが狭いためにワガハイはランクル80を諦めたのだった。絶対に一発で回れない。
・・・というコトではなく、その狭いクランクの先にある通りに面したお宅のドウダンツツジが立派だったのだ。低い垣根代わりになっていたそのドウダンツツジは、今でもあるのだろうか?
早速、ストリートビューで確認してみた。すると30年前はドウダンツツジだけだった植込みは様々な樹種が混植されていて、現在ではドウダンツツジが残っているのか分からない。だだ、過去の画像を見てみると2013年ではまだドウダンツツジが混在している状態がわかる。しかし2018年以降、消えて行った感じ。
他の植物の勢いに負けてしまったドウダンツツジらしい。
残念。
あの垣根はこの季節、見事に真っ赤に染まって綺麗だった。ただ・・・その後は落葉してしまうから垣根の役割は失われたけれど・・・というトコロから、混植にしたのだろう。ドウダンツツジが好きだった親父さんも旅立ち、息子さんの代になったのだろうから。
その親父さんとはフェンス越しに、ブルーベリーとドウダンツツジが似ているという話をした思い出がある。こちらは鉢植えのブルーベリーだったけれど。
あの頃、ブルーベリーって今ほど当たり前になってなかったからなぁ。ブルーベリーの鉢植えをやっていると言うと、結構画期的な感じだった。買ってきたばかりの小さなブルーベリーから、10粒の実が採れただろうか?そんなささやかな収穫で大喜びしていた。
朝飯のヨーグルトの上に、ポツンとブルーベリーを飾ったりして。
そのブルーベリーが、庭植えとなって現在に至る。いわば我ら夫婦の結婚とともに成長してきたブルーベリーだ。今季は虫によって幹に穴が開けられたりしてヒヤヒヤしたけれど、確証を得られないままに虫害は収まったようだ。枯れるコトなく例年のように紅葉が始まった。
11月というのは、なんかよく分からない月だと思う。特徴がない。そして晴天が少なく、なんとなく曇っていてスッキリしない天気が続く印象。朝は暗く、夕方は陽がつまり・・・師走を控えてなんとなく落ち着かない雰囲気が始まり・・・。
そういう印象の季節に我家は給湯器が壊れるし。それでも真冬ではなくてヨカッタ。そして真夏でも水シャワーは辛すぎる老人なので、やはりこの季節に故障というのは不幸中の幸いだと思った方がイイのだろう。
いや、ホントに不便。
失って分かる給湯器の有難さ。
失って分かる頭髪の大切さ! あ!コレはホントにハゲるとナニガシカでアタマをぶつけると即、皮膚が擦りむけてバンドエイドのお世話になるから。いかに髪の毛が頭皮を守っていたかが分かる。もっともハゲにドライヤーは不要だし、毛が無いのだからシャンプーもリンスも要らない。ただ石鹸で洗えば十分だから。そういう楽な面はあるけれど、怪我はより注意しなければならない。
・・・というコトではなく、特徴の薄い11月には、紅葉の楽しみでもなければホントに特徴のない月となってしまう。本日もしっかりとした曇天。弱い光の中で紅葉するブルーベリーを眺めていると寒さが染みてきた。まだ、身体が寒さに馴染んでいない感じだ。
チョロッと箱根にでもドライブに行けば・・・綺麗な紅葉を見るコトが出来るのだろうか?でもやっぱり光だよなぁ・・・綺麗な光の下でこそ、冴えわたる紅葉が楽しめるのだ。もっと光を!