時々、小豆の味が恋しくなる。するとあんパンなど買って誤魔化していたりする。
でも、巷のスーパーマーケットで売られている大手パン屋のあんパンは・・・食えん!昨日から似たようなコトを書いているが、ナニ食わされてるのか分からんのだ。
それは添加物について批判している、というよりも、先ずは増量の怪しさ漂う餡子であり、パン生地への不信なんてぇのは当たり前過ぎて話のネタにもならん。
まあ、そういうパンにしてしまったのは消費者ニーズが一因でもあるけれど。
では、和菓子屋さんの餡子モノならばイイのか?というと、これまた実に怪しいモノが出回っていて、ドコソコの製餡所から買ってきたヤツだよなぁ・・・っていうのがアカラサマ過ぎるモノがあったりする。つまり、あるパン屋の餡子が盛大に入ったアンパンと、某和菓子屋の餡子の味がほぼ同じだろ!ってなワケだ。
それでもパン屋さんならば製餡所から餡子を仕入れるのはイイとしよう。でも和菓子屋が製餡所から仕入れるってぇのは、殆どタマシイ売っちゃってないかい?ソレってカスタードクリームを自前で作らないケーキ屋さんと同じようなモンだ。その論拠とは・・・カスタード⇒クレーム・パティシエール(Creme Patissiere パティシエールのクリームという意味)なワケだから、そりゃパティシエさんにとっての命だろう。
命を売り払ってはいけないねぇ。そういうのは合理化とは言わん。手抜きだ。
というワケで、餡子は自前で仕込むべき和菓子屋さんなんである。
とはいえ、こんなんだったなら、何処かで仕入れてきた方がイイんじゃね?というケースもあるにはある。困ったもんだ。
そんなワケで、メジャー過ぎるケド「虎屋」の餡子はやっぱり上手だよなぁ・・・と感心する。
あ!そうか・・・御殿場に行った時に虎屋で最中を買って来ればヨカッタのか。
そんなコトに気付く前に自前で作ってしまおうというコトで、材料を揃えてしまった。
と言っても、小豆とグラニュー糖だけだ。少量加える塩は買わなくてもあるから。
実はこの件、夏前からウジウジと準備を始めていた。つまり5月末あたりに町田(東京都町田市)に出掛けた際に、富沢商店で小豆はゲットした。その後、段々と暑くなってきて豆を煮るコトに腰が引けてきたのだった。それで昨今、少し涼風も感じられるようになってきたのでグラニュー糖を買った。
実はグラニュー糖の買い置きはあったはずなんだが、妻がジャムを作ったりしているうちに無くなってしまったようだ。
さて、あとはワガハイ的餡子はダッチオーブンで煮るので、お久し振りの出番となるキャンプ用ダッチオーブンの手入れをしなければならない。2~3回、湯を沸かして捨てて、というのを繰り返せば、酸化した表面の油を落とせる。そして油分の少ない状態にしてから豆を煮る。
今回は粒餡にしようと思うから、砂糖を加えてからの工程に神経はあまり使わなくても大丈夫。(もし、こし餡に仕上げるならば、加えていくつかのお久し振り道具の手入れが必要となる。もう何年も餡子を作ってないからなぁ。)
とにかく自分好みの餡子レシピはあるので、それで今回もやる。ワガハイ的には直煮(じかに)で、「渋きり」は2回。グラニュー糖は小豆の重量比80%弱だ。コレって別に特別な内容ではないけれど。
そして出来上がれば、先ずは餡子メシ!ただただ熱い飯の上に餡子を載せて食うだけ。その後の利用方法はイロイロあるからそういうコトで。
ホントウは、フランスパン生地(リスドオル+グラハム)を作ってアンパンに仕上げると好みなんだが・・・それはチョット、今回は見送ろう。