ど~でもイイような話しだけど、上画像のような古びたセロハンテープが見つかった。見事に飴色に変色しているし、芯となる紙筒から巻かれたテープがズレてしまっている。
これ、保管状態は平置きだった。
だが、テープがズレてしまっている。
それで、コレをいったいど~するか?
粘着性は残っているとは思うが・・・妙なベタベタ感が生じているかもしれない。それに使った瞬間に妙に飴色で古びた感じっていうのはどうなんだろう?
もっともセロハンテープを用いるというのは一時的な固定であって、半永久的にナニガシカを保持する目的ではない・・・よなぁ?ならば使ってもイイか?
でも、コレを白い封筒を封印するのに用いたりすると、飴色具合が際立って・・・ソレを渡された方はど~思うだろうねぇ?
面白がるか?
奇妙に思うか?
不快に思うか?
まあ・・・面白がってもらえれば一番イイ。そして奇妙に思われるのも許容範囲か。だが、不快に感じられたらアウトだからなぁ。
人を選ぶか。
もっともこ~ゆ~のは芸大出身者ならば概ね大丈夫だろう。というよりも妙に触発されてきて面倒に巻き込まれるかもしれない。「このテープが欲しい・・・」なんていう要望ならば喜んでプレゼントするから良いけれど、コレをネタにモノの物質性について語られ始めたら・・・暫くは止まらないだろう。
そういえば・・・かなり昔になるが、誰かは忘れたんだが、飴色になったセロハンテープが美しいと言って語りまくったのがいた。
そういえば・・・そ奴はセロハンテープを買いだめして、熟成させていると言っていたような気がする。
暫く思い出せるかチャレンジしたんだが、ダメだった。
ナニガシカのシチュエーションのようなものが思い出せれば、そこから記憶の糸がズルズルと引き出せるものだが、余りにもど~でもイイコトだから、記憶のディテールは抹消されたようだ。
では、そんなコトを言いそうなヤツを列挙してみると、これまたウハウハ出てくるので特定出来ない。
それでも容疑濃厚な人物は3人。内2名が東京芸大油絵科出身で、もう1名は多摩美の油絵科出身だ。
まあ、そ~だよねぇ。
でもまあ、ここにバリバリの理系で、物性について専門としているヤツがいたならば、やっぱり語ったかもしれないけれど・・・ならば理論を語るからワガハイも誰なのか覚えているような気がする。
美術系のヤツは、各々の勝手な感性のおもむくまま、独自理論を振り回して妄想を語りだすから・・・これ、面白いというよりも面倒くさく思ってしまうコト多々あり。個人のリアリティが全世界を制しているような語りに付き合うというのも、暇でなければ鬱陶しいからねぇ。
ワガハイ的にはただ、この飴色に変色した状態のセロハンテープっていうのは、どこか古びた油絵のヤニっぽさに通ずるトコロがあるような気がして・・・子供の頃に見た、親戚筋の玄関に飾られた小さな額縁を思い出すのだった。
その絵の内容は全く覚えていないのだが、猛烈なヤニ色だけ憶えていて、それが油絵というモノだという刷り込みが為されていた小学校低学年児童だったのだ。
ま、こういう変色も、な~んか懐かしさに繋がってくるワなぁ。