昨日は雨が降り、夜はやっと少し気温が下がった。
狭小庭でのブドウ栽培も佳境を迎えている。言うまでもなく、地球熱帯化の影響を受けて難しい管理となった。その上、今季は一段と知恵をつけてきたハクビシンへの対抗策に苦慮した。
現在のところ、ナニが功を奏したのか確定出来ないが、ハクビシンがやって来ている形跡は無くなった。
そうだ!幾つか対策を講じた点についてメモしておこう。先ず「強力忌避剤 忌避一番プロ」については、一週間程度はそのニオイを実感することが出来た。だが、それ以降は急速にニオイは衰えて、とても能書きにある「最大60日間効果が持続する・・・」というコトについては疑問符がついた。
さて、その持続効果については結局、検証のしようがないとは思う。そもそもワガハイとハクビシンの嗅覚能力は一致しないし、その異臭に対しての忌避度も違うだろう。まあ、ワガハイ的嗅覚は自慢ではないが鈍感ではないと思う。どちらかと言えば敏感な嗅覚を持っているとは思うが、ハクビシンの嗅覚が人間の何倍なのかはワカラン!
とにかくワガハイが「忌避一番プロ」のニオイを感じなくなってきた時点で、その忌避剤に対する頼りがいが減ってくるという感想を持つのは致し方ないだろう。
そんなワケで以後は毎晩、竹酢液のン百倍希釈液を霧吹きに入れて、庭の要所とブドウの葉、そして房を覆う袋にぶっ掛けるという手間を継続した。
ハクビシン除けは、電気柵を用いてもダメだったという話もあるので、決定打はないのかもしれない。捕獲したトコロで捕獲しきれるものでもないだろうし、ソモソモが人間が持ち込んだ外来の生き物だからなぁ・・・というコトはあるけれど。
では、ここでハクビシンについて簡略にまとめておこうと思う。出典はWikiだけど。
- ハクビシン(白鼻芯、白鼻心:Paguma larvata)ジャコウネコ科ハクビシン属
- 畑作物・果樹などを食害する害獣。
- 熟した果実や野菜を見つけると、同じ路を辿って毎夜訪れる。
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足指の数は前後共に5本。(足指の数が4本のタヌキなどと足跡を見分けることが出来る。)
- 木登りが得意。樹洞、タヌキなどの動物が使い古した巣穴などを棲みかにする。民家の床下、屋根裏などに棲み着くこともある。夜行性で昼間は住処に潜んでいる。電線を使って移動することもある。
- 日本での初めての確実な記録は1943年の静岡県浜名郡での狩猟記録。
- 関東地方では1958年の神奈川県山北町での記録が初。東京都では1980年に八王子市で初めて報告。
- 環境省は「移入時期がはっきりとしない」として、明治以降に移入した動植物を対象とする外来生物法に基づく特定外来生物に指定していない。
- 鳥獣保護法により、狩猟獣に指定されている。
とにかく一房収穫してみた。
多くの葡萄園でも発生している着色不良が、我家でも発生した(今季が一番酷い)。それぞれの房によってバラつきは大きいけれど。で、上画像のような感じで、プロ的にはこれでは売り物にならん。やっぱり環状剥皮という手法を使わないとダメかもしれん。
だが、ワガハイ的アマチュアであるからして、やはり環状剥皮は感情的にやりたくない(環状剝皮については以下リンク先にも記述あり)。
環状剥皮というのはその名前の通り、樹皮の一部を剥ぎとるのだ。して、もう少し具体的には枝や主幹に幅数ミリ程度で環状に樹皮を剥ぎとるワケだ。すると篩管が損なわれて導管が残る。これで光合成で得た栄養分が根に回るコトを阻止して、その分を実に充実させようという手法だ。
勿論、これを過剰にやると樹勢に影響が出るし、適切な加減を見定めなければ結実も困難になるけれど・・・というコトで荒療治ではあると思う。つまり、成功させるには剥皮した部分が適当に癒合してくれる程度に樹皮を剥ぎとるという、加減を見極める必要があるワケだ。
やるコトはシンプルなんだが、加減というのは経験則だけに高度な技法と言えるだろう。
で・・・こ~ゆ~のはやってみなければ分からんワケで。
来季、まあ・・・試しに一枝決めてやってみるか?どうか・・・、は、冬季剪定の後にゆっくりと考えをまとめてみるコトにするか?
あ!環状剥皮のタイミングは満開後、ひと月程度の頃だな。
趣味でブドウをやっている方の参考になれば幸い。また、ブドウを栽培するとこういうコトやってるんです!的なのが伝わればと思う次第。