昨日は「あぶない刑事」に触れたからかど~かは知らんが、いつもよりアクセス数が増えた。板さんも、いいネタを仕入れないとお客さんが集まらないとは言うから、やっぱりネタの鮮度かなぁ?
「あぶない刑事」のはじまりは1986年頃に日テレ系で放送されたドラマだった・・・と。あの頃の横浜の街並みは、現在とはかなり違っていた。例えばみなとみらい地区に建つランドマークタワーっていうのも1990年着工で、竣工が1993年だ。あの建設現場はことある毎にちょっと止まって見ていたワガハイだった。
まあ、あの地区の開発としてはシンボル的に先行して建った感じだった。出来上がると多くの人が押し寄せたけれど、地下駐車場からドックヤードガーデンのところに出ると、比較的空いているコトが多かったので、昼飯はソコを利用するのが多かった。
そりゃあ、影のような印象の地域が新しくなって綺麗になっていくのはイイ感じだと思った。それまでの桜木町駅の東側は三菱重工の横浜造船所だったから、横浜駅から京浜東北線に乗ると埠頭風景と貨物線が見えるという、何となくグレーな色調の風景だった。そしてその桜木町駅に電車が入ると、これまたグレーの建物が視界を遮っていて、とても閉塞感の漂う雰囲気だったような記憶がある。
言うまでもなく、赤レンガ倉庫は廃墟だった。
そうそう!その頃、隣の関内駅で降りるとその名も「日本大通り」と呼ばれるのだが、そこに神奈川県庁や横浜地裁がある。さらに海側に進めば「大桟橋」があるんだけど・・・(神奈川県庁といったら以下リンク先の話し)
そして・・・ちょっと本日の内容からは逸れるが日本初(1872年~)のプロテスタント系教会である「日本基督教会 横浜海岸教会」もある。ココはいろいろ文化的なコトで発祥地だからねぇ。
日本キリスト教会 横浜海岸教会 Yokohama Kaigan Church - 日本キリスト教会 横浜海岸教会 Yokohama Kaigan Church
加えて住所的には「山下町」になってしまうが、隣接エリアに「シルクセンター(シルク博物館)」もある。これは横浜港からの生糸輸出に関わる歴史的な施設だから、横浜観光で見逃す者はチャラいと言わざるを得ない。Do~~ゆ~コトかは、以下リンク先を読まれたし!
とまあ、文明開化で急速に発展する前の横浜っていうのは、単なる田舎の漁村だった。あの「神奈川沖浪裏」という有名過ぎる浮世絵の舞台は、現在的な位置とすれば神奈川区沖というコトになるだろう。みなとみらい地区は中区だから、もう少し東京寄りとなる。
因みに横浜駅界隈は「西区」である。「横浜市中央卸売市場」は神奈川区である。
ま、そんな感じの位置関係だ。だが、葛飾北斎が描いたロケーションの正確な位置については諸説あり。そもそもがイメージだから、なんとなくあの辺りの雰囲気カモカモをデフォルメしました表現だろう。場を特定するコトに大した意味はなかろう。
で・・・話はドンドンと土砂崩れの如くスジがズレていくが・・・出来るだけ戻そう。
要するに昭和の横浜って、暗かったなぁ。ありゃあ、横浜空襲の影響もあったんだろうか?その辺はハッキリとは分らんが、ないワケがないだろう。とにかく色彩が異様に溢れていたのは中華街だった。それは今でも変わらないか?
元町だってもう少し、グレーな印象だったよなぁ。
という、「みなとみらい21」の風景が急速に変貌していく最中の横浜が「あぶない刑事」の舞台設定になった。そんなワケで、再放送が時々あったりするんだが、それを見るとドラマの内容以上に映し出される風景に刺さる。決して快適な風景ではなかったけれど、時に山下公園などが背景に映し出されると・・・ねぇ。
只今上映中の「帰ってきた あぶない刑事」は、どうやらエンドロールからすると川崎や木更津などでも撮影されたのかもしれない。まあ、横浜だけじゃ撮影しきれないよなぁ。それと・・・クレー射撃場は「神奈川県立伊勢原射撃場」でのロケだったみたいだ。ソコソコ、ワガハイの行動圏というか地元に近いではないか!
そんなトコロでロケしているとは、知らんかった。
あぶなさ・・・という点では、みなとみらいが開かれていく頃のロケーションの荒んだ感じが既に失われた現在、なワケで・・・その分、安全な感じの映像にはなっていたなぁ。
20代前半、桜木町から伊勢佐木町を抜けて、大岡川界隈を散歩していた時に突然、ゾゾゾーーーっと男たちがワガハイの脇を抜けて行って、その最後尾を警官が・・・
「そっちの道に行って下さい」
そう言うと路地に消えていった・・・
ありゃ、物騒な感じだったねぇ。
映画一本観たコトで、いろいろなコトを思い出す。仕方ない・・・老人には現在という時間よりも、過去の蓄積した思い出の方が多いのだから。
杉井酒造って言ったらコレ ↓