オクラとかシシトウのような、小ぶりな野菜はだいたい好きである。
特にオクラは、スキレットで僅かに焦げ色が付き始めるかどうか・・・といった塩梅に火を入れると、何とも香ばしさも加わってイイ感じなのだ。こうした加減にすれば、全く調味料など必要がないと思われる。
もっとも、我が家は調味料の使用が極端に少ないと思うけれど。
●調味料はシンプルに
以前に書いたかもしれないが、30年以上前に結婚した時、妻の食環境とワガハイのソレでは全く異なっていた。だから嗜好は一致していなかった。そもそもワガハイにおいては、両親の味覚感性とも異なっていたけれど。
時々、母親とは料理のコトで喧嘩していたからねぇ・・・「そんなに文句言うなら自分で作りなさい!」って言われて・・・そのようにして食っていたら、傍から見て美味そうだったんだろう・・・母が耐えられなくなって「味見させて・・・」って低姿勢になった。
それで形勢が逆転するかと思いきや、ワガハイのお勧め調理法は聞き入れられなかったが。
ワガハイが何で料理の加減を覚えたかというと祖母であり、ならば母はもっとしっかりと母親から伝授されて然るべきところだと思うが・・・娘は親の技を学ばなかった。
ありがちかもしれないケド・・・
ただ、腹を満たしていただけだった(戦中戦後の食糧難を経験したってコトを、しばしば理由として語った両親だったが、その世代でも食のスペシャリストはいたワケだし)。そして調理の理論っていうのを理解しようとしなかったからなぁ・・・「料理は科学」だけどねぇ(確か、函館のスペイン料理店のシェフが言ってた・・・以下リンク先)。
祖母は、科学的な説明はしなかったけれど、温度によって味の含み方が変わるとか、出汁をとる際の温度加減とか、経験則だと思うが絶妙だった。
まあ、経験則の人の技を学ぶってぇのは、段取りを観察して、その意味合いを読解する必要がある。そのコトを「技を盗む」って言うんだろうが。
というワケで??ワガハイは結婚した時に衝撃だったのは・・・
突然!
冷蔵庫に・・・
マヨネーズとドレッシング数種 が加わった!!
コト、であった。
先ずは、それをいかに冷蔵庫から駆逐するか。そのコトに数年を要した。
誤魔化しなくつくられた味噌と醤油、酢、そして塩があれば、実に美味いモノが食べられるんである。旨味、味料の類は不要なのだ。普通に売られている昆布や煮干し、鰹節があれば十分なのだ。
調味料は出来るだけシンプルにしておく。そうしないと、素材が何なのか分からなくなる。
まあ、出来合いのマヨネーズやドレッシングって、味が強すぎる。サラダにナニかけるかっていうと、摘果した青ミカンの搾り汁なんてぇのは最高!勿論、スダチやカボスは素晴らしい。レモンやライムはねぇ・・・和食的には香りが邪魔する場合があるけど。
とまぁ・・・こんなコトを続けていたからかどうか分からんが、血管年齢だけは相当に若いらしい。血管年齢が若くても、毛根への血流が悪かったのかどうかは知らんが、禿げたけど(遺伝だねぇ・・・曾祖父、祖父、親父の禿げパターンとソックリだから)。そしていろいろ食生活には注意していたのに、アレルギーは克服出来ないけれど。
ただ、料理人、料理研究家、ソムリエ、利酒師といったスペシャリストからは、香味の違いがとれるコトにお褒めの言葉を頂いた。
違いが分かる男、悦朗!(自画自賛!)
その分、うるさい男。
●セブン vs ローソン弁当
ところで・・・時々食べるコンビニ弁当で感心するコトがある。ワガハイ的にはセブンイレブンの弁当は却下!元の弁当の味付けが塩分過多だ。始めから塩が強かったら、弱く出来ない。そして咀嚼しない前提の味付けだな。飲み込んだ場合のバランスになっていると思う。忙しい人向けの味付け・・・もっともコンビニ弁当食べるってぇのは、そういうシチュエーションだろうが。
ワガハイ的にはローソンの方が有難い。ローソンの弁当の方が塩味薄めだ。そして付いている醤油は「キッコーマン減塩醤油」で、マヨネーズだったかタルタルソースだったか?は、キューピー製だった。別パックになっていたので、自分で加減が出来る。つまりワガハイは全く使わないで十分なワケだ。
調味料を強制されないのは有り難いねぇ。
だが、キッコーマンの減塩醤油が駄目クオリティーだというコトは、この付属のモノを少量テースティングしてみて分かった。変な味がするし、加熱したら香りがおかしい。ということで、キッコーマンは丸大豆に限る!減塩したけりゃ、量を加減すればよろしい!
そして、キューピーマヨネーズの品質って却下出来ない。量産品としては凄く良く出来ていると思う。ワガハイ的には、大手としては一択だと思う。付属のパックをチェックしてみて分かった。
たまにはコンビニ弁当を食べてみると、分かるコトもあって面白いと思った。
しかし・・・シシトウ・・・ささやかな収穫量だなぁ。