昔は行きつけ、最近は時々立ち寄るスーパーマーケットの冷蔵棚で「臥龍梅」を見つけた。静岡県清水にある「三和酒造株式会社」のお酒だ。
知人に清水出身の方がおられるのだが、ワガハイより年長なので昔の清水のコトに詳しい。しかも日本酒好き。その方のお話では、元は三つあった蔵がひとつになったから三和という名前だとか。そのあたりの詳細は、蔵のホームページにも書かれていないので、真相はわからない。だが、ご近所に住んでおられた方の話だからねぇ。
とにかく、平成14年に売り出されたという「臥龍梅」ブランドは、割と都内の酒販店でも見かけるラベルだし、ワガハイの居住する神奈川県南部のスーパーマーケットでも見かける。
割と見かける酒っていうのは、酒呑み根性としては軽視するワケではないが・・・いつでも買えるという感覚になるので、優先して購入とはならない。ついつい後回しになってしまう。
呑めば口当たりは軽快でソフトという、静岡酒の典型的といわれるタッチと、南部杜氏的なクールさを併せ持つ、万人受けしやすそうな香味のお酒という印象がある。ワガハイ的には、酒米が「誉富士」のものは腰が柔らかすぎるように感じてしまうので、「山田錦」を選択する場合が多い。
さて・・・スーパーマーケットの冷蔵棚が悪いとは言わんが、こうした流通経路にのせる生酒というのは如何なモンだろうか?ソレなりの品質管理がなされていれば問題ないのだが。ややチャレンジャーだなぁ、と思いつつも四合瓶を一本購入してみた。
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山田錦的な苦みやエグ味がやや強い・・・それがなかなか消えない。
口の奥の方・・・喉に近い辺りにしつこく残る渋み。
こういう香味の酒って昨今、呑んでないなぁ・・・というタッチに戸惑う。ある意味珍しく懐かしい?
これはソモソモこういう香味を目指したものなのか、はたまた流通過程でダメージを受けたモノなのか?日常的に「臥龍梅」を呑んでいるならば判断もつくが、お久しぶりだけに微妙である。
たとえば酸敗の兆候とか、強い木香様臭(きがようしゅう)であるとか、そういう決定的なダメージならば直ぐに分かるが、ひょっとしたら・・・暫くワガハイが呑まない間に酒蔵の酒質設計が変わったのかもしれないし。
結論を導き出すには、別のトコロで「臥龍梅」を購入してテースティングしてみなければならない。だが、それほど熱心に「臥龍梅」に入れ込んでいるワケでもないので、またそのうち、今度は酒販店の冷蔵庫で「臥龍梅」を見つけて、気が向いたら買ってみよう。
たぶん・・・いくらか流通や保管でダメージ受けているんだと思うけれど。やっぱりスーパーマーケットで生酒を購入するのは、チャレンジャーかな?瓶モノだけに生鮮食品ほどの神経は払わないだろうなぁ。