Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする四捨五入して還暦男の、適当な言語の羅列記録・自称乱学者

生死を分ける違いとは何だろう

トルコで起きた地震の情報に接し、東日本大震災を思い出す人は多いだろう。日本での報道では詳細は分からないが、やっぱり余震は続いているらしい。生存に関して72時間以内の救出と言われるが、200時間以上が経過しても生存者が見つかっているという。

災害に遭遇したときに、生死を分ける違いとは何だろう。たまたま安全な場所に居たとしても、その災害によって安全な場所は同じ条件ではないだろうし・・・。ただ、腹ぺこな状態や、喉が渇いた状態で罹災して長時間閉じ込められたとしたら・・・やっぱり生存条件としては不利になるのではないか?と思う。

だからといって水を飲み続けてはいられないし、常に血糖値を高いところに維持する生活は、健康上の危険を伴うし・・・。結局、備えに備えたとしても、ど~にもならないトコロはある。

ただ、苦境に立たされた時に不安に苛まれ、嘆きによって体力と気力を消耗させてしまうコトは、心構えである程度は解決出来るかもしれない。気力を失い、諦めてしまうのではなく、不安の中でも無駄な力を抜いて生存のためのエネルギーを温存するような方法はあるだろう。

フリーダイビングという世界は、ワガハイ的には到底関われないものだが・・・幼少期から呼吸器疾患持ちで、窒息気味の苦しさを何度か経験しているからねぇ・・・息を止めているなんて恐怖である(まあ、止めているのと呼吸困難は同じコトではないけれど)。

ジャック・マイヨール(1927~2001年 仏のダイバー)を思い出すのだ。そりゃあ、記録的にはマイヨールの上をいく選手はいるものの、ワガハイ的にはやっぱりマイヨールの名前が浮かぶ。

それは・・・アリスティド・マイヨール(1861~1944年 仏 画家・彫刻家)と同じマイヨールだから覚えやすかったんだろう!と言われればそうかもしれない。潜水の新記録保持者の名前は、たぶんワガハイの記憶の引き出しにない名前なのだろう・・・覚えられない。

 

話しが事故った!戻そう。

 

素潜りで100メートルを超えてしまうというのは、その強烈な水圧に耐えて・・・だからなぁ。呼吸が続くとか以上に水圧だ。禅やヨーガも採り入れてダイビングをしていたらしい。

呼吸

やっぱり生存には、無駄を排した心だろう。だが、それは瓦礫の下に身を置かざるを得なくなった時に可能だろうか?

ただ、ワガハイは「世の罪をのぞく神の子羊よ 哀れみをお与えください・・・」と唱え続けるコトで、いくらかのココロの平静を維持出来るだろうか?

苦境に立たされて身動きもとれないならば、念仏でも唱えないよりは唱えた方がココロが落ち着くかもしれない。(まあ、これは信仰心次第か?)

いやいやいや・・・

絶対に生還して呑み残しの旨酒を瓦礫から掘り出して呑むのだ!と、酒への執念を燃やした方が生き残れるだろうか?

神に救われるのか?・・・酒への執着心が己を救うのか?

実に不謹慎なのだが、悩ましい。

ま、あの世に渡ったとて、必ずや至極の銘酒を用意して歓迎されるだろう!と、脳天気に思うコトにしておるワガハイである。無用な恐怖心を懐かないコトも、体力消耗を抑える秘訣かもしれない。

人生、酒次第!?

 

だが、東日本大震災では我が親族も2名が犠牲となった。そのうちのひとりは高齢で、身体が不自由で逃げられなかったらしい。しかも海の男だった。「海で糧を得ている者は、海に命をとられても文句は言えない・・・海はフェアーだ!」と語った人は、その逃げられずに亡くなった男の古くからの友人であり、遠戚だった。

海に生きる人達には、陸の人間とは違った覚悟というか、世界観があるのだと思った。その「海はフェアーだ」と語った人も既に他界されたが、震災後に再び牡蠣養殖の準備を淡々と始めていたという。やられても、ただただ再び始める・・・高齢であろうとも。

 

そうしてトルコも落ち着きを取り戻せば、また元の日常を取り戻すために動き出すだろう。一刻も早く、そのステップに踏み出せるように願う。

寒さに耐える朝のネモフィラ