御殿場に用事があったので、ちょっと寄り道して富士山を眺めた。
そんな予定はなかったのだが、曇り空で富士山が見えないなぁ・・・と思っていたところ、雲間から頂上付近だけが姿を現した。どこか適当な場所にクルマを停めて眺めたかった。だが、あいにく御殿場の街中ではイイ感じの所がないのは分かっているので、陸上自衛隊滝ヶ原駐屯地方向へ走ってみた。
夕方だった。そろそろ日没・・・ってな感じだ。こういう曇りの薄暗い富士山というのも、ナカナカ墨絵のような迫力があって好きだ。とくに8合目以上だけが雲間から見える状態っていうのは、山ソノモノのスケール感が分かりづらくなり、異様に大きく、高く見えてしまうこともあって面白い。
こういう富士山を見ると、やっぱり霊峰だねぇ~~!と思う。
でも、な~んかクルマを停めてイイ感じで見える場所が見つからない。あるにはあるのだが、ソコへの行き方を忘れてしまった。ナンテェことだ!かつて、たまたま見つけた場所だったので、細い道を入るその所が見つからない。通り過ぎてしまったみたいだった。
曇り空の明るさはドンドンと失われていく。雲の動きも速い。焦って事故でも起こしたらマズイ。そうしてクルマは駐屯地を通り過ぎて県道23号を登って行ったのだった。
これ、ず~っと走って行くと富士宮に行ってしまうが、ソコまで行けば違った絶景ポイントはあるケド・・・そこまで行ったらもう寄り道ってな感じではないし、到着した時には暗くなってしまうだろう。それにバイエルンマイスタービールに立ち寄って、富士山を堪能するコトを忘れるだろう。
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というコトで、「水ヶ塚公園」の駐車場でクルマを停めた。
まあ・・・ココまで来てしまうと目的とする富士山の見え方とは変わってしまうのだが・・・登りすぎなんだよねぇ。
30~40代の頃のワガハイは、真夏にこの駐車場まで来て涼んでいたコトがあった。目を通しておきたい資料を持って、クルマのテールゲートを開けっぱなしにしてソコに座ってねぇ・・・そして周辺を散歩して夕暮れの富士山を眺めてから帰宅した。
この「水ヶ塚公園」からは表富士五合目までハイキングルートもあるし、そういうルートを適当な所までフラフラ登って降りてくるだけの、トレッキングにもならない日常的な散歩だねぇ。あの頃は、全く注目されなかった富士山の二~三合目だが、最近は注目度が上がってきていると聞く。
富士山は五合目より下が面白いんである!植物に興味があればなおさらだけど。
この日の夕方5時前の「水ヶ塚公園」は、クルマの外気温計で9℃だった。御殿場の市街地では12℃位だったかな。ココまで来る予定がなかったから薄着すぎた。車外に出て、撮影をサクッとして・・・あとは車内にサッサと引き上げた。そしてフロントガラス越しに暫く富士山を眺めてから帰路についた。
もうすぐ、この「水ヶ塚公園」のあたりも白くなって、ワガハイのような夏タイヤのクルマでは来られなくなる。早朝のこの辺りなら、既に凍結しているんだろうなぁ。