乾徳山恵林寺に行ったのは、ワガハイが免許とりたての頃だったから・・・40年前以上ということになるのか?父親と一泊で、石和温泉だったか春日居温泉だったか?の旅行をした。その時だからなぁ・・・と、思い出の地にもう一度行ってみた、ならば、なかなかセンチメンタルな体験になったのかもしれない。
だが、寺参りよりもワイナリー参り優先のワガハイである。甲州産ワインは、言わば甲州産般若湯であろう。来たる令和4年11月26日(土)、紅葉の恵林寺で「~紅葉を楽しむ! 恵林寺で茶道体験~」なる催しがあるらしい。申込制みたいだねぇ・・・既に午後の部は満席みたいだ。
ま、行かないケド・・・抹茶だもんねぇ・・・般若湯じゃないよねぇ?
恵林寺にもほど近い、機山洋酒工業への道のりは「三日市場」という交差点を目指せば良い。そしてそこまでは全く問題なく到着した。だが、あたりにソレらしき建物が見当たらなかった。仕方なく、少し走ってクルマを停められるところを探し、グーグルマップを拡大し、衛星画像を拡大して確認した。
ああ、一方通行路から入るんだな!(この一通はストリートビューでは見られない)
県道38号からでは、ガソリンスタンドの裏側に隠れてワイナリー入口が見えないのだ。というコトで、土地勘のない方は上の略図を参考にして下され!
さて、抜栓!直後の香りは粉っぽさを感じてぼやけていた。酵母臭は直ぐに消えるが籠った口当たり。そこで少し時間をおきながら変化を観察すると、抜栓20分程からクリアーになって本領発揮だった。少し時間をおいてから呑もう!
香味は軽めで甲州ブドウを生食した際の軽さそのものといった感じで、果実の皮の味や、種周辺の味、そして僅かに種をかみ砕いた時の味も淡い中に垣間見られる。渋味、エグ味は強いワケではないが、やや余韻として長めに引っ張るなぁ・・・コレはワガハイ的には気になりはする。
だが、単調な香味になりがちだった甲州種のワインも、昨今はアチコチのワイナリーが葡萄由来の香味要素を、バランス良く入れ込む醸造をなされているように感じている。
種っぽいエグ味も、ワインのアクセントになっているようで不快ではない。繊細な香味バランスだと思ったが、和風の家庭料理にも溶け込みやすい。ただし、インスタント系の作為的な強い味付けには不適だろう。
基本・・・繊細な香味
「果実味」「果実感」・・・この表現は要注意。わりと良く裏ラベルに書かれているが、残存糖度が怪しくあるワインにこのコトバを見つけると「ハハ~ン!補糖分の糖度が残った重さ?」みたいなイヤミを言いたくなるのもあるからねぇ・・・国産、外国産を問わず!
でも、このワインの「果実感」という表現は、甲州種のブドウを食したコトがあるならば、「ああ、あのタッチだな!」と思い起こすような感じだった。
そのうち、ブログネタが尽きたら書くかもしれなが、スーパーマーケットの酒売り場で購入したワインには、「果実味」で言いくるめて誤魔化したね・・・ってな怪しいモノがあったあらねぇ。機山ワインのそれは、誠実な「果実味」という表現だと感じたが。
まあ、「果実味」っていうのは、残存糖度と香りのバランスから感じられるのだろう。酸や苦味も相まって「辛口」に感じられるのだから、日本酒的に言うならば「膨らみ」といった表現を使うヤツにあたるのかな?そういう「膨らみ」に似た「KIZAN WINE 甲州 2021」という感想を持ったのだった。
山梨県甲州市塩山にある機山洋酒工業|キザンワイン|KIZAN WINE
再購入はしたいが、チト行きづらい場所だな。