Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

沼津で再会・・・「秘蔵酒四二三号 杉錦」

秘蔵酒四二三号 杉錦

ワガハイの好物を沢山醸されている、静岡県藤枝市の杉井酒造のお仕事は、生モトや山廃など、チョット手間の掛るモノが多いように思う。

上画像の「秘蔵酒四二三号」、実は2020年12月にも呑んでいて、その内容は以下リンク先なのでよろしければ参照されたし!そして利猪口に注がれた酒の色を比較してみてほしい。撮影条件は同じではないが、ホワイトバランスは白磁の利猪口で合わせてあるので、ある程度の色味の変化は分かると思う。

etsuro1.hatenablog.com

今回購入した杉錦は、通常の取扱店ではお目にかかれない酒で、特約店ならではの世界というコトだろうか。「森本」と合わせて静岡酒のディープな世界に禁断症状を感じ始めていたので、沼津まで足を伸ばして購入した。

まあ・・・杉井酒造の特約店で沼津(静岡県)、といったら、もうどこの酒販店かはバレバレになってくるのだが。

 

このところ、沼津へ行く用事もなくなったから、一年振り以上のご無沙汰だった。なんか・・・沼津駅北口にあった「イシバシプラザ」というイトーヨーカドーを中心としたショッピングモールが解体されて、仮囲いになっていたので、国道1号バイパスから入って行った時に一瞬だが場所を勘違いしたかと思った。

因みに「イシバシプラザ」って、つまり「石橋・・・」なワケで、ブリヂストンの跡地に出来たショッピングモールだったワケだ。地方のチョット大きめの街に住んでいる人ならありがちな話だと思うが、真夏の昼の暑さを「イシバシプラザ」で涼しく過ごして、店内をウロウロしていれば誰かしら知り合いと会うから、それでお茶して・・・そういう場が、無くなってしまった。

まあ、沼津の北口もイロイロ開発されて、商業施設が増えたから・・・でも、今度は跡地にナニが出来るンダロウか?そこまではワガハイも地元ではないから興味ないし、わからない。

間違っても巨大な酒蔵が出来る・・・というワケではないだろう。

ブリヂストン・・・遂に酒造業をはじめる!なんてコトはないだろうし。

 

さて、酒の色は熟成によって紹興酒のようになっていた。ただ、これは出荷後に酒販店で熟成されたモノなのかもしれない。別に酒蔵で熟成されようと、酒販店のバックヤードで熟成されようと、しっかりと造られたお酒を、ソレなりの環境で熟成すればナンの問題もない。

だいたい、シンカメとかもそうだけど、こんなラフな環境で熟成かけても大丈夫なんだ?って感想を持ったこともあるからねぇ。どの様な酒でも通用するとは思えないが、ある種の凄酒は、常温熟成・・・いや、常温放置でもイイ感じに熟成するモノはあるからなぁ。

まあ、2年弱を経て再開した秘蔵酒四二三号はカラメル色を深めて、オリなども少し混ざったりして、熟成酒を全く知らない人が抜栓したらクレームになりそうなシロモノだったが・・・実にスッキリと冴えわたる酸と、しつこ過ぎない淡い老香(ひねか)が味わい深く、なんともバランスがとれていて盃は進んでしまう。

これ、熟成された梅酒から、梅の香り要素を引き算したみたいな・・・なんとも貴重な美酒なんである。やっぱり山田錦40%精白という贅沢な酒の熟成だから成せる香味だろうか。品格を感ずる香味なのだった。

また、沼津に行ったらその酒販店に立ち寄ろう。そして「秘蔵酒・・・まだある?」と言って、2~3本購入してこようか?

 

*******

 

追記(2022/09/30):非造酒423号の裏ラベルを追加した。当ブログ「2020年12月18日 食中酒には”酸”の質が大切だと思います!」でも裏ラベルを載せていなかったので、参考まで。

裏ラベル