Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

与謝蕪村の図録入手・・・目覚まし時計がゼンマイ仕掛けだった頃

与謝蕪村の図録

コロナ禍のお陰で、様々な催しが中止されたり延期されたりした。最近は感染対策を講じて開催されるようになったケドねぇ・・・?

ま、ワガハイは神経質な人間だから、ど~もその対策に関しては甘いよなぁ・・・と感ずるコトが多い。まだまだ油断は出来ないんじゃない?と感じている。感染者数や重症者数、そして死亡者数を見ていても底をついて微増傾向に転じたよねぇ。

行きつけのスーパーマーケットにしてもホームセンターにしても、先ず手指消毒用アルコールの管理が曖昧になってきた。いつまでもピリピリ張り詰めた中ではやってられないという心情は分かる。

だが、もう一度チェックして淡々と衛生管理を行わないとマズいんじゃない?と感ずる。来店する客側も・・・コレは緊急事態宣言中だって変わりなく、ルーズな人はそういうコトだし、ワガハイなんて神経質の極みに位置付けられている側だろうからなぁ。

やっぱり、折れない程度のネジ巻きはしつつ、動くコトですなぁ・・・と、月並みな話になって終わる。

与謝蕪村の図録 府中市美術館

ネジ巻きといえば、まだ目覚まし時計がゼンマイ仕掛けだった頃・・・週に一度はテレビの時報に合わせて時刻合わせをした。はじめての腕時計もゼンマイ仕掛けだったからネジ巻きしつつ時報に合わせて調整し、居間の柱時計も月一でゼンマイ巻きながら時刻調整をやり・・・なんだか時計の管理だけで結構手間掛けていた。

思い出すと小学校高学年あたりから、家中の時計の管理ってワガハイの作業になっていた。

そしてある日、両親のお古だった目覚まし時計を使ってたワガハイは、就寝前にベルのゼンマイを巻いていた時に、そのゼンマイを切ってしまった。バチッ!と嫌な音がして、時計を持っていた左手にもそのショックが伝わった。

当然、壊れたから後日は分解・・・構造がど~なっているのかワクワクしながら裏蓋を開けたら・・・ワガハイのバカぢからが原因ではなくて、ゼンマイを固定していたブラスチック部品の損傷だった。

例を挙げきれないが、昭和40年代のプラスチックの使い方って上手ではなかったのかもしれない。質も高くなかったのかもしれない。

 

今でもプラスチックよりは金属の方が素材的に安心出来る、っていう感覚は捨てきれないなぁ。だから樹脂製のモノにメッキしている部品っていうのがナントも好きではない。そういうのがクルマの部品に多いケドねぇ・・・プラスチックならプラスチックらしく堂々としていればイイのに、と思う。

 

昔の絵(或いは書)を見ていて時々感ずるのだが・・・アタリマエに使っている筆がイイよなぁ、というコトだ。筆法が優れているとか、筆という道具を使い慣れているとか、そういうコトもあるんだが、それだけではなく、筆が日常的に使われる機会が多かった時代の道具なんだろうなぁ・・・と思ってしまう。

絵の表現内容はともかく・・・和紙やキャンバス(麻)の質だとか、絵具の質だとか、そういうコトはど~にもならん様に表出するからねぇ。

で、何処で見たのか・・・えらい昔に与謝蕪村の「十便十宜帖(十便十宜図)」を見た時にも〈蕪村は本当にヘタだったのか?〉というコトではなくて、

「字の肌が滑らかだよなぁ・・・」

と、使った筆の毛質が気になった。ナニニつけても素材っていうのは重要で、その質の影響から逃れるコトは出来ないからねぇ。

 

ま、蕪村の表現世界にドップリと浸かるには、ワガハイはもう少し蕪村の俳句を味わってみてもイイだろう。ちょっとこの領域は弱いトコロだ。だが、文人画の世界に遊ぶ面白さを、もう一度現物を前にして体験したいもんだ、と思っていた頃にコロナ禍だ。そしてそんなタイミングで開催されてしまったのが・・・

春の江戸絵画まつり 与謝蕪村 「ぎこちない」を芸術にした画家

という府中市美術館で開催された展覧会だった。で、結局ワガハイは見に行くことが出来なかったのだが・・・最近になって図録だけ入手した。

そして図録を眺めつつ・・・また何処かで蕪村の展示はあるだろうから、その時は是非観に行きたいものだ、という思いを強くするのだった。

 

この展覧会、会期が「2021年3月13日(土)~5月9日(日)」で、途中で一部展示替えがあるというコトだった。だが〈4月25日から5月11日まで臨時休館のため閉幕・・・〉なお「与謝蕪村」展の会期延長はありません。これをもちまして、「与謝蕪村」展は閉幕となりました。ご来館を予定されていた皆さまには、大変申し訳ありません。〉となる。

主催者もガッカリだろうが・・・数ある展覧会の中でワガハイ的にはこの展示を見ることが出来なかったのは、相当なレベルで残念だった。まあ、ピーターラビット展(世田谷美術館)よりも圧倒的に蕪村の方に興味があるからねぇ。

etsuro1.hatenablog.com

ま、とにかくコロナ禍が落ち着いた状態であれば、ピーターラビット静岡市美術館で観るコトが出来る。会期は2022年9月15日から11月6日だ。静岡に酒買いに行ったついでに観てこようと思う。