放任自然農法?
ナリユキ農法?
要するに手抜き農法・・・なんだろうが、上手く出来た時の出来はナカナカ良いと思う。沢山収穫出来たコトで、嬉しそうに妻が畑から帰ってきた。
ま、儲けモン・・・だからねぇ。
運次第農法だからねぇ。
ソラマメはアブラムシが付きやすいと思う。そしてアブラムシ被害が出ると、ソラマメはさやが黒く変色してしまう。そういう変色が見当たらない収穫物だった。
マメ科の植物は、根粒菌というのが根っこで共生してチッ素分を供給するので・・・共生的窒素固定・・・なんていう言い方をするけど、要するに土壌にチッ素分が不足していても成長出来るというコトだな。
だから、肥料をしっかりと入れてチッ素が過多な状態になると、かえって病害虫被害が増えるように思う。適当に痩せた土壌が栽培適地というコトだろう。そういうワケで、我家の畑にはピッタリなソラマメっていうコトだろう。
アブラムシ被害が出たソラマメっていうのは、独特の臭さが出てしまう。ソレをソラマメの香味と思ってしまう人も多いと思うんだが・・・病虫害が発生しなかったソラマメっていうのは、嫌な香りが生じない。爽やかな香りに甘さが際立つ美味な食材となる。
我家の狭い畑としては珍しく、良い状態の大量収穫となったので、妻はお裾分けするという楽しみを味わっている。いつもは、余りにも不作な畑を哀れんでくれるのだろうか、隣の畑の人達からいろいろ貰って帰ってくるコトが多いんだが・・・全く、畑に栽培管理に行っているのか、野菜を貰いに行っているのかワカラン状態なんだが。
ここ数日、我家的には珍しいコトが起こっているんだなぁ。
「チッ素・燐酸・カリ」っていうのを「N・P・K」なんて言って中学の理科かなんかでやったよなぁ・・・それでこの三要素のバランスっていうのは、植物を育てるには気遣わないといけない。あと土壌酸度の調整っていうのもあるケドね。そしてそのバランスっていうのは、植物によって様々だ。アルカリ土壌に向いた植物(ホウレンソウやマメ類・・・といっても安全なのはpH7台だなぁ・・・バラ科やブドウなんかは一応アルカリ・ストレスに強くてpH8台でもイケるっていうケドね)もあれば、酸性土壌に向いた植物(春菊とか大根は酸に強いと聞く)もある。
まあ、いろいろ育てていれば土壌は酸性への傾いていくもんだから、適当に苦土石灰・石灰など撒いて中和してやるんだな。
主ね弱酸性土壌(pH6.5程度)を好む植物っていうのが、身の回りには多いように思うケドねぇ。まあ、雨がやや酸性だからねぇ・・・空気中の二酸化炭素を含んでいる雨粒だからねぇ・・・だから雨水で水割りつくればハイボールになる?ワケはないけどねぇ・・・雨水がそんなにシュワシュワだったら地球環境は終わっているわなぁ。
日本酒やワインは、酸の質が大切だけどねぇ・・・
そういえば、土壌酸度で色が変わるのがアジサイだったなぁ・・・酸性で青、アルカリ性で赤だ。そのメカニズムは土壌のアルミニウムイオンで決まってくるという。土壌のアルミニウムがイオン状態になるには酸性土壌なんだそ~だ。なんでもpH5.5あたりからイオン化が進んで行くと・・・で、アジサイは根からアルミニウムイオンを吸収して萼片に蓄積していって青くなるらしい。
アルミニウムイオンの吸収が少なければ赤く発色するっていうワケだな。
まあねぇ・・・全国津々浦々にイオンは進出しているからねぇ・・・イオン化はpH5.5
あたりからなんだなぁ。たまに行く秦野のイオンモールは酸性土壌なのかなぁ??(問題が違うわなぁ)
話を戻そう。植物が必要とする以上にチッ素が過剰な土壌っていうのは、とにかく病害虫被害が出やすいと感じている。そして出来た農作物の香味は、決してイイ結果とはならない。それがチッ素分そのものによる影響なのか、虫などの影響によるものなのかは、まだ実感出来ないんだが・・・チッ素過剰な田圃で採れた米は、香りが臭くなるという経験はしたなぁ。
レンゲソウを育て過ぎた田圃(チッ素過剰気味)で収穫された米っていうのも要注意なんだな。レンゲソウもマメ科で根粒菌だからねぇ・・・。ま、これは精米店の人に話したら「そうなんですよ!」って言われたから、そういうコトなんだな。
植物を健康に育てるには、栄養が過剰でもダメなわけだ。必要な質と量を的確に与えるというのが・・・まあ、難しいんだがねぇ。今季はなんか雨量や日照、気温といった要素もあわせて丁度良いバランスでソラマメは成功したんだな。
成功の要因は・・・結局、我家の畑は放任栽培なんでワカラン。アブラムシの天敵、ナナホシテントウの幼虫と成虫が多かったっていうのも、一因かもしれない。
無農薬だからねぇ。