Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする四捨五入して還暦男の、適当な言語の羅列記録・自称乱学者

踏跡や獣道、鉄塔巡視路をフラフラ・・・秋の足柄峠

昨日に続き、神奈川県と静岡県の境に位置する足柄峠の風景画像を掲示しつつ、戯言を書いていく。

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秋空と秋風

春は桜を散らす風が吹くが、秋は紅葉や枯れ葉を吹き飛ばす風が吹く。天気が良くて昼間が暖かかったとしても、急に風が吹くと体感温度が猛烈に下がってしまうので、薄手のウインドブレーカーでも一枚持っているのと、いないのとでは、そりゃあ大変な体力消耗の差に繋がってしまう。低山歩きでも、装備は自分の命を守るために必要ですな(都会ならばねぇ・・・コンビニやユニクロに駆け込めば、ナニガシかは買えるけどね。山には無いからねぇ)

 

改めて調べて見たんだが、昨日書いた無謀な登山者・・・アメリカ人彫刻家が登った山は、何処とは言わんが日本百名山の一つで、標高も二千メートルを若干だが上回る山である。そして強風でテントが飛ばされたキャンプ場からでも、登山地図によれば登頂に5時間ほどかかるみたいだし、途中には岩場・鎖場もある。

ワガハイは、その山の頂上に立ったことはない。前座までである。それでも登りに3時間弱位はかかったように思う。だが、そのアメリカ人はパワフルであったから、登りは3時間かからなかったと言っていた。鎖場も大したコトない、と言っていた。まあ、そういう人だから絶対にワガハイは一緒に山歩きはしたくなかった。というか出来ない。ペースが違い過ぎるのだ。

そんな彼でも、思った以上にハードな登山だった・・・と言っていたんだが、Tシャツにジーンズで、しかも手ぶらだからねぇ・・・登山装備は自分の体力だけだ。まあ、体力っていうのは基本中の基本であるコトは間違いないけどねぇ・・・無事だったからヨカッタけど、遭難したら大顰蹙だよな。マネしちゃいけない・・・というか普通は出来ないね。

でも、下りだって地図上のコースタイムは4時間程なんだが、彼は2時間ちょっとで下ってきたみたいだ。しかも途中からは暗がりだからな。そんな彼でも真っ暗になる前に鎖場は通過しておきたいと思って走っていたらしいからなぁ・・・一応、ヤバイ!とは感じていたんだろう。

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足柄峠界隈の踏跡

通常のハイキングコースではない、踏跡や獣道、鉄塔巡視路なんていうのをフラフラするのも、植物を見るには面白い。特に箱根や丹沢のハイキングコースや登山道は整備されているし、歩く人も多いので発見が少ない。そうして通常ルートを逸脱して歩いていた時期があった。まあ、今でもグーグルマップにアップされた画像なんかを見ていると、ナカナカの達人がおられる。西丹沢や箱根界隈では、その幾つかの尾根筋などをワガハイも分け入っていたなぁ・・・と懐かしく思う。

あ!あと足柄峠の周辺は、山芋掘りに入ったんだろうねぇ・・・彼方此方に掘った穴がそのままになっていたりしたんだなぁ。あれはチャンと埋め戻しておいてほしいですな。それでなんでワガハイがやるのかワカランが、木切れなど拾ってきてその穴埋め作業をやったりしてね。ついでに山芋のムカゴを蒔いておいたりしてねぇ・・・果たしてそれで山芋資源の枯渇を防げたのかどうかはワカランのだが、ワガハイの作業のおかげで数年後、収穫を手にしたヤツもおるだろうなぁ・・・で、また掘った穴を埋めずに立ち去っていたりしてね(最近もやっぱり穴がそのまま、っていうのを見たからねぇ)

警告!芋掘り後の穴埋めはしっかりやろう!

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秋の光だねぇ・・・

山歩きしていた頃、西丹沢の玄倉奥で見かけたテンは綺麗だったなぁ・・・丹沢でテンを目撃したのは、これ一回きりだ。50メートル程離れていて、ワガハイが風下にいて、しかも樹林の影に入っていたからテンからは見え辛かったかもしれない。もう、全然気付かないので、ワガハイも息を殺して10分以上は観察することが出来た。

でもねぇ・・・観察っていってもエサを食べることもなかったし、なんだかジ~ッとしていたな。そしてワガハイもジ~ッとしていた。そしてヤツの方がササッと動いて姿が見えなくなるまで、ワガハイは動かないでいた。ただそれだけの時間だった。今となってはイイ時間だったなぁ。

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トリカブト Aconitumキンポウゲ科トリカブト
この日はこの個体が一番綺麗だった・・・もっと綺麗なのが咲いている時もあるんだがねぇ

クルマで通過していると気付かないが、車道の路肩をトボトボ歩いているとトリカブトの花を見つけることもある。足柄峠では案外この花が多く見つかる。上の画像は金時林道脇に咲いていたものだ。猛毒の植物として有名だから、植物に興味の無い方でも、この名前は聞いたことがあるだろう。

猛毒だが、その毒を減毒処理すれば「附子(ぶし)」という漢方薬である。トリカブト属の根(新しい塊根・・・子根)を用いるという。だが、非常に危険な毒なので、自分で採取して乾燥させて飲んだら大変なことになること間違いなし!しかし人間はどうやってこのトリカブトの毒を薬として利用出来るようにしたんだろうな。一体、何人の犠牲者を出したんだろう?まあ、河豚の卵巣のぬか漬けなんていうのもそうなんだが、何人死んだんだろう・・・と、思うコトはある。

若かった頃、薬学部に行っていた後輩から電話があった。

「先輩は山歩きしているって聞いたんですが・・・あの・・・トリカブトって何処行けば採取出来ますか?」

という内容だった。ゴールデンウィーク中の課題だったかな?秋ならば花が咲くから分かりやすいんだが、ニリンソウと間違えるコトもあるからなぁ・・・。あ、これは山菜採りに行って間違えるコトがあるからねぇ。ニリンソウのつもりで採って食べて中毒っていう例は、時々あるようだから。ワガハイも怖いから、ニリンソウには手を出さなかった。明らかにニリンソウなんだが、止めておいた。

薬学部だと、そういう課題も出るんだな。で、大体の分布場所を伝授したコトがあった。そういえばワガハイは何処だったか忘れたが、山中で土を採取している人と出合ったことがあった。聞けばドコソコの製薬会社の研究員を名乗った。土壌細菌のサンプルを採取しているということだったな。それで、地道に自然の中を歩いて採取を続ける研究者の存在を知った。

 

さて、トリカブトキンポウゲ科であるが、同じ科では園芸種でラナンキュラスアネモネなんかがある。

ラナンキュラス

数年前に農協直売所で綺麗なラナンキュラスを見つけて買ったなぁ・・・あれは楽しかった。毎朝、眺めるのが楽しみだった。また、綺麗なラナンキュラスを見つけたら買ってみよう。トリカブトも綺麗だけど、庭で眺めるには園芸種の方がいい。トリカブトは山で咲いてこそ、そのパフォーマンスを発揮出来るというものだろう。それに無闇に山野草を採取すると生態系の破壊になるからな。

 

注意!:踏跡や獣道、鉄塔巡視路は地図には掲載されていないので、地形を熟知した上で慎重に行動されたし!ワガハイもヤブコギして舗装道路脇に出たものの、道路法面という人工的な急斜面に阻まれて難儀した経験がある。まあ、その時は少し戻って都合の良いところを見つけて下山したんだな。