Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする四捨五入して還暦男の、適当な言語の羅列記録・自称乱学者

変な人ってぇヤツは記憶に残るねぇ・・・秋の足柄峠

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足柄峠1 金時山へ向う道筋

秋は紅葉・・・でも落葉もまた良い。夕暮れが早くなってくるので、午後4時になれば夕方の光になる。そしてあっという間に暗くなるので、山歩きは気をつけないといけないのだが。だが、夕暮れ迫る頃の光のなかで見る風景が好きなんですな。

喘息発症の最近は遠のいてしまった山なワケで、少々生きがいを失った。でも、こうして以前撮影した画像を見ていると、ナントカもう少し快復したいものだ・・・と、幾らかだが気力は出てくる。

 

勝手知ったる場所だから、皆が下山する時間でもフラフラするし、近くまでクルマで乗り入れているからこそ出来たコトなんだがね。

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足柄峠2 脇の踏み跡への入口

20代の独身時代、アメリカ人のマッチョな彫刻家と、某山域にあるキャンプ場で待ち合わせしたコトがあった。季節はちょうど今頃だろうか。その晩は、他に人の居ないそのキャンプ場でテントを張って一泊したんだが・・・ワガハイがキャンプ場に着くと、彼のクルマが既にあり、どうやら一人で山の頂上へ行ったようだ。

ところが日が暮れても、彼はキャンプ場に戻ってこない。ワガハイはジッと待ったんだが・・・午後7時になっても彼はやって来ない。で、意を決してヘッドランプと懐中電灯、最小限だが救急用品を持って登山道を上り始めた。で、10分程登ったところ、遠くに大きな動物の気配を感じた。熊さんも生息しているので、ワガハイは身構えたんだが・・・それは彼だったねぇ。

彼曰く、思ったより山頂が遠くて手間取ったらしい。だが、夕暮れがあまりにも綺麗だったので見とれていたそうだ。しかもナンとTシャツ一枚という出で立ちである。実にマッチョなアメリカ人は凄い!と思いましたな。ワガハイだったら死んでますな。キャンプ場に到着すると、彼は麓の温泉に温まりに行きましたな。

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足柄峠3 リンドウ

その日は夜半に低気圧の通過が予報されていて、雨というよりも強風が危惧された。まあ、そんな気象条件なのに麓の民宿に予約を入れず、キャンプ場泊にしたのは、彼が手練れのアウトドア派だったからである。明け方、もの凄い強風に煽られて、ワガハイの小型テントは今にも飛ばされそうな状況で、眠るどころか自分の体重でテントのバランスを確保している有様だった。しっかりと長いペグを打ってあったんだが、ヤバイ感じだったな。

そんな状態で悪戦苦闘しているワガハイは、すぐ横にテントを張っていた彼のうめき声を、風の音の中に聞いたような気がした。そしてその声は遠ざかっていったようにも感じた・・・でも、どうにも出来ない。外に出るコトも出来ないのだから。

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足柄峠4 踏み跡散歩

明け方、空が明るくなってくると強風も収まった。ワガハイはテントを出て、彼の捜索をすることにした。(ワガハイのテントだが、長い金属ペグを6箇所打っていたんだが、2箇所のペグがすっぽ抜けていたから、凄い風だったのだ。)

キャンプ場の端まで行くと、整地されていない草むらの中に、彼のテントが腹を見せていた。声を掛けると・・・ナントカひっくり返ったテントから這い出してきた彼は、幸いなコトに怪我もなく、「いやぁ~凄い風だったねぇ。う~ん、凄い!」って言ってニコニコしていた。ばつが悪いからニコニコしているのか、本当に楽しんでしまったのかは分からないが。

なんと!彼は暗くなって面倒だから、テントにペグを打たなかったらしい。アウトドアの達人というのは凄い!と思いましたな。これ、もうダメなキャンプ例のオンパレードっていう状態でしたな。

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足柄峠5 こういう倒木は目印になるね

そんな彼も数年前に旅立ちましたな。ず~っとフィールドワークで作品を制作していたが、ワガハイ的にはこの画像のような山道を思い出すと、彼のコトを思い出すんですな。未だにもう一度会って話がしたかった・・・と、未練タラタラなんだなぁ。基本的にあの世に滞在されている方々へは、サッパリとした感情を持っているワガハイなんだがねぇ・・・

変な人ってぇヤツは、記憶に残るねぇ。

 

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