昨日に続いて神奈川県秦野市「くずはの広場」だ。
葛葉川っていうのは、下って行くと金目川に合流して、下流の平塚市では花水川と呼ばれる。箱根駅伝での平塚中継所の辺りが河口になるので、駅伝のアナウンスでも花水川という名前は聞かれると思う。
地図で見てみると分かると思うが、この「くずはの広場」辺りの葛葉川は、何度もヘアピンカーブのような強い蛇行を繰り返している。長い年月を掛けて、どれだけの地面を水の流れが削ったのだろう・・・谷を形成している。だから「葛葉川ふるさと峡谷」なんていう言葉も、秦野市のサイトでは書かれている。
まあ「ふるさと峡谷」であるから、後付けの名前なんだろう。ただし、ふるさと納税とどちらが先なのかは知らん。因みに秦野のふるさと納税返礼品を見てみると、ワガハイお勧めのものがあった。
004-03和紅茶!丹沢ゴッド・オブ・マウンテン - 神奈川県秦野市 | ふるさと納税 [ふるさとチョイス] (furusato-tax.jp)
010-12緑茶・紅茶!秦野ブランドセット - 神奈川県秦野市 | ふるさと納税 [ふるさとチョイス] (furusato-tax.jp)
013-02丹沢遠山茶 高級煎茶/最上煎茶TO-34 - 神奈川県秦野市 | ふるさと納税 [ふるさとチョイス] (furusato-tax.jp)
秦野はお茶も良いモノが出来ますな。上二つの「わさびや茶園」の紅茶や緑茶は、ワガハイ愛飲茶だ。そして時々「丹沢遠山茶」の高梨茶園を飲む。このどちらの茶園も葛葉川の上流に位置する。ちょうど葛葉川の話なので紹介した。
話を戻すと・・・駐車場から「くずはの広場」に入ったら、葛葉川に架かる「くずはのつり橋」を渡る。少々高度感のある橋を渡りながら、ここの葛葉川の地形を感じ取ってみよう。曲がりくねった流れの場所に作られた憩いの場、自然観察の場なので、様々な植物とともに鳥の鳴き声も聞かれる。崖の上はすぐに住宅地なんだが、適当に樹木が隠してくれているのか、山奥に入って来たかのように感ずる。まあ、直ぐに生活音などが聞こえてしまうんだがね。
橋を渡ったなら右手に行くと、多分・・・動物除けなのだろうか?動線上にネットが掛けられたところがあるので、そのネットをカーテンのように開けて通過する。勿論、開けたら閉めるコトを忘れずに!そこからハイキングコースにありがちな、丸太で流れ止めした階段状の小道を下って行く。すると河原に下りることが出来る。
崖に綺麗な地層が見られる。ここは地層を観察することが容易に出来る場所だ。そしてそういう教育の場にもなっているみたいなので、秦野の小学生などは授業でやって来るのかもしれない。こういうフィールドが地域にあるっていうのは、いいなぁ。
秦野は小田急線に乗れば新宿に出られるし、ちょっとダイヤが乱れるとすぐに運休になるけど、特急ロマンスカーも停車する。東名高速へはインターチェンジがあるし、建設中の第二東名へのインターも出来る。交通の便は悪くない。ただし、市内を東西に貫通する国道246号は渋滞だらけなので、ここで生活するなら裏道を覚えないとダメだな。
買物だってイオンはあるし、というか、多分・・・秦野市民はイオンに一日中いてフラフラしていれば、大概の知り合いと会うことが出来るんじゃないか?と思う程に、ナニにつけてもイオンではある。まあ、地方のショッピングモールっていうのは、そういうモンかもしれないがね。でも、クルマを使わずに歩いてみれば、古い和菓子屋や豆腐屋もあるし、最近ではカフェも増えてきたように思う。
野菜は地場のものを入手出来る。どちらかといえば、水田よりも畑作が多くなる地形なので、小麦なども地場のものがあり、それを使ったパンなどもある。果樹園もあるからねぇ・・・。
というわけで、秦野の大宣伝をした。確か水道代が日本国内で最も安い方に入るんじゃ無かったかな?一番安いワケではなかったかもしれないが、相当に安いと聞いたことがある。そしてそれは丹沢の湧水のお陰というワケだ。だから水道の水も美味い!安くて美味い秦野の水であるな。
そんな魅力ある秦野も、微妙に人口減少みたいだ。移住お試し住宅「TANZAWA LIFE」なんてぇヤツをやっているらしい。お試し移住が出来るログハウスがあるらしい。ただし、申し込みが多いんだろうなぁ・・・今年度の予約はイッパイみたいだねぇ・・・。
移住お試し住宅「TANZAWA LIFE」特設サイト | 秦野市役所 (city.hadano.kanagawa.jp)
なんか・・・秦野いいでしょ!まあ、盆地という地形なんで、秦野駅辺りになってくると盆地の底に近いから・・・それなりにそういう夏であり、冬になりますな。そして山際に近づくほど標高が上がって行くので、そういう気温になっていくんですな。だから蕎麦畑があるところもあるからねぇ・・・。
地層とともに、水の流れに透明度があるコトにも気付いてほしい。ワガハイ的には秦野って言ったら「水」だね。それが一番の魅力かな。丹沢の恵みだ。
水は美味いし、地層を眺めていれば・・・こうした積み上げによって現在があるんだなぁ・・・と、コトバにすれば陳腐だが、実感出来るからねぇ。そして解説してくれる人がいれば、きっとあの地層はナントカ帯でドコソコに繋がって・・・とか、火山の噴火で降り積もった・・・とか、話になるんだろう。これもまた、話の内容自体は毎度おなじみのコトなんだけどね。
最近は、重機で掘ったり拡げたりして開発してしまうから、こういう綺麗な地層を切り崩してしまう。そして違う地域の土砂を持ち込んだり、産廃埋めたりしてしまう。そして不法かつ無理な投棄で土石流発生となる。こうした大地の傷跡っていうのは、あとン万年後にはどの様な地層を作り出すんだろうか?そしてそれを発掘した時に、どの様に理解されるのだろうか?ソモソモその頃、人間でも人間にかわるナニモノかでも、存在しているのだろうか?
木が根こそぎ流されて、その残骸が河原に横たわっている。こういう状態っていうのが丹沢界隈の彼方此方の河原で見られる。それだけ急激な増水を伴う気象現象が起っているというコトだよな。普通に考えると、気候変動に対してインフラ整備は追いつかないだろう。巨大地震に対する整備だって追いつかない。
備えることは大切だ。でも、備えても追いつかないこともある。ノアの方舟を造ったところで、その設定条件を上回るコトが起るかもしれない。ナニにつけても「想定外」だからな。例えば核シェルターに籠もったところで、それで命は長らえても健康まで維持出来るとは思えない。なぜならコロナ禍の巣ごもりで、健康に不具合が生じたりしている話があるではないか。
ただ、河原の様子を見ていても、憂うことが多い。それでも葛葉川でも紅葉が始まった。それは午後の光の中で綺麗だった。でもそれは人間の為のエンターテインメントではない。地球、更には宇宙の立場からすれば、人間の動向などど~でも良いことだ。だから全て「人間」の問題なんだよなぁ・・・
主は宥めの香りをかいで、御心に言われた。「人に対して大地を呪うことは二度とすまい。人が心に思うことは、幼いときから悪いのだ。わたしは、この度したように生き物をことごとく打つことは、二度とすまい。創世記 8章21節 新共同訳
上の引用先はノアの方舟の後での、神の言葉だなぁ・・・これって二度と大きな災害を、神の力では起こさない、というような意味で捉える人が多いように感じているんだが、そういう意味だろうか?ワガハイは、「これから起ることは私(神)のせいではないからねぇ・・・全て自分たち(人間たち)が起こすコトだよ~ん!知らないよ~っ!」っていう意味に感じている。
確かに、地球温暖化によって起る問題っていうのは、人災だな。
そういうコトで、ひとまず終止符を打ち、ウロウロ、ウダウダと来た道をヨロヨロと登り、ようやくクルマに辿りつき、そうして秦野のイオンに立寄った。酒の友、目刺しパックを買って帰った・・・というワケだった。