Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

温暖化したおかげで・・・永田町ナントカ症候群?

ワガハイの師は武士の末裔だったので、父親から剣道や弓道、そして乗馬も子供の頃に叩き込まれたらしい。茶道や華道も一通り身につけていた。だが身なりは大抵ラフなシャツにジーンズであった。

独り身だったので、時々ワガハイに妙なコトを尋ねてきた。

「悦朗くん、変なコト聞くがいいかな?」

「何ですか?」

「買物するとお釣り貰うよね?」

「貰いますねぇ」

「その小銭ってどうしてる?」

電子マネーなど無かった頃、テレフォンカードの時代の話だ。この方にテレフォンカードの使い方を教えたのはワガハイだ。それは彼にとって画期的な出来事だったみたいだ。そういう人なので、ハイテクは見事に苦手だった。最後まで自宅にはダイヤル式の黒電話があったからなぁ・・・

それで、お釣りで溜まった小銭を漬け物を作るときに使うような甕に、かなり大量に溜め込んでいて、邪魔になってきたからど~にかしたいというコトだった。

「銀行の窓口に持っていって、紙幣に交換してもらうか(最近は交換はダメで入金扱いだね)、そのまま預金すれがいいんじゃないですか?」

「ええっ?そんなコト出来るの?」

そうして彼は後日、銀行に小銭を持っていったらしい。だが、一時間以上待たされたとか言ってたなぁ・・・なんでも、結局一円玉やら十円玉、百円玉もかなりあったらしいが、20キロ程の重量になっていたというコトだったねぇ。どうしてそんなに小銭が溜まってしまったのだろうか?彼の買物の仕方を思い出すと、いつもお札だけで支払っていたし、小銭入れというのがなく、お釣りの小銭はポケットに入れていた。そして帰宅した時にポケットの小銭は甕に入れられたのだろう。

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息抜きに花の画像

数年前に亡くなられたが、彫刻家の大先生は遅ればせながら携帯電話を購入したといって、その番号を知らせてくれたコトがあった。だから自宅が不在の時は携帯の番号に連絡したんだが・・・いつも「電波の届かないところ・・・」というアナウンスである。あるとき、その方と出先で仕事をしていた時に、携帯電話を使用する手順を見て納得した。彼は自分の通話以外では電源をオフにしてしまうのである。

「いや、その・・・先生、携帯電話の電源、切っちゃうんですか?」

「そりゃそうだろ!オレは子供の頃から親に言われてきたんだぞ!使わない時はスイッチを切りなさい!ってな。」

自由な表現を模索し続けているアーティストが、親の呪縛から開放されていない瞬間を見たような気がした。いや、習慣というのはなかなか変えられないもんであるな。その機器の機能というのが常識と異なっていると、説明しても理解が困難になってくるのだな。

「ナニ~ぃ、電源入れっぱなしでイイの?そんなコトしたら熱くなって爆発しちゃうんじゃないか?オレは怖いから嫌だな。」

後日、何人かの友人に尋ねたらしい・・・「ケイタイデンワ ッテ デンゲン ド~シテル?」

 

ワガハイも笑い事ではなくなってきた。PCやらスマホやら、ど~にか対応してきたものの、その機能についてはフル活用することは出来ない、いや、その必要もないのだが・・・そうして必要ないからと言って、使っていないと情報化社会から取り残されていくのかもしれない。新しいコトを採り入れていく能力っていうのは、やっぱり年老いてくると衰えるもんだと、そういう実感ばかりが募ってくる昨今である。

ああ、先輩方が言っていたコトを腹の中では笑っていたが、つまりこういうコトなんだよな・・・というワケだ。

だから、マイナンバーカードが保険証にも使える、っていうのも・・・では、マイナンバーカードにしたら保険証は捨てちゃってイイのだろうか?でも、ある医者はテレビで言っていた・・・「その個人情報管理の責任は医療機関側にあるのが重荷で、とても受け入れられない・・・」といった内容だったな。

というコトは、結局・・・保険証は廃棄出来ずに持ち物が増えるということか?普段は持ち歩かないとしても、煩雑になるだけだよなぁ・・・それが移行期における一過性の問題だったとしても、それを受け入れられない人が多ければ普及を妨げるだろう。煩雑なコトを受け入れるのは嫌だよねぇ。

 

まあ、利便性の問題よりは、ハッキリ言って政府・永田町界隈の信用度の問題が大きいんだがねぇ。マイナンバーカードに切り替えるコトぐらいは、まだ全然問題なく対応出来る脳力は残ってますな。とにかく言っているコトに関して疑念が生じてしまうからなぁ。

「暑くなった、温暖化した、悪い話しか書いてないけど、温暖化したおかげで北海道のコメはうまくなったろ?」というコトバが出てくると、ああ、またやっちまったんだねぇ・・・可愛いオヤジだなぁ・・・とは思えないからな。これって、政治家の中の一人の発言問題とは思えないのだ。ナ~ンか老若男女問わず、永田町界隈は大同小異この手合いの臭いがする。永田町ウイルスってぇヤツでもあるんかいな? ナ~ンか、思考回路が鈍くてズレているように思うのだ。それとも政治家を目指す方々というのは、そういう質の方たちが多いのだろうか?

麻生さんも毎度コトバがヘンだし足りないよなぁ・・・温暖化したおかげで?

この発言の後に、

「いや~、温暖化の影響は深刻なんですが、北海道の条件を克服してメリットを生み出すために、品種改良や栽培方法などを研究してきた成果が実りだしているんですよ。」

「ナニ!?そういうことかい。ゆめぴりかってぇのは、あれ、北海道の情熱の美味さかね。」

ぐらいの一人芝居すりゃ、麻生さんも「あっそ~、やるなぁ!」ってなコトになるんだが。残念ながらそういうコトではないみたいだ。

 

※ 永田町ナントカ症候群・・・かなぁ?