パッケージの裏側に〈1918年以来 受け継がれたチョコレート製造技術の結晶〉と書かれている「森永チョコレート カレ・ド・ショコラ」の、カカオ70%である。
日本酒でも、米を削りまくって(精米歩合のこと)大吟醸にすれば旨い酒になるというほどコトは簡単ではない。基本的に削るほどに味わいは薄くなる・・・淡味になっていく。淡いというのは美しさに繋がるコトもあるが、単に弱いだけになるコトもある。ただ、日本の文化性、習慣性に、淡さに対する美意識ってぇヤツは・・・一応まだ現存していると思うので、淡さは珍重されるというコトはあるかもしれない。
チョコレートも、単純にカカオ分を高めれば旨いというワケではない。カカオ率を高めていくにしても、使うカカオマスのクオリティーによって限界点というのは決まってくるだろう。「うわぁ~~~、これじゃ数寄者しか食えん!」みたいな結果になることもあるだろう。
それで、このチョコレートの裏書きには〈独自のブレンドや焙煎方法によって引き出される華やかな香りと味わい。滑らかな口どけが特徴のハイカカオチョコレートの逸品です。〉とある。確かに、値段からしても優秀な品質の商品だと思いますな。これがスーパーやコンビニで入手出来るというのは、当たり前になっているから感覚が麻痺しているのであって、相当に恵まれた環境だと思う。
「森永チョコレート カレ・ド・ショコラ」については、当ブログ以下の項でも書いているので、宜しければどうぞ。
上リンク先では、カカオ88%のベトナム産カカオ豆というワケで、国レベルながら産地が示された。ベトナム国内の複数の生産者から集められたカカオ豆という意味だろう。一方、70%モノはブレンドであるから、量産チョコレートとして香味を一定に保つために、複数の産地の様々なコンディションのカカオ豆をブレンドして調整しているというコトだろう。焙煎加減も調整しているはずだ。
こういう仕事っていうのは、いろいろ成分を分析したりしているだろうが・・・決めテは人間の判断、テースティング能力にかかってくるもんだ。つまり人間が食べるんだからねぇ・・・人間の口っていうのもアテになるけどアテにならない厄介なシロモノだからねぇ・・・嗜好を持ち込んで判断したら仕事にならないから、こういう世界で働く人は訓練・資格になってくる。
コロナ禍になってから、ワガハイがず~っと危惧しているのは、このような仕事に従事されている人達の香味感性のコトなんである。味覚のスペシャリストが新型コロナウイルス感染症に罹患して、味覚嗅覚異常になってしまったら・・・最悪、人生設計を見つめ直さなければならない局面を向かえてしまう可能性もゼロではない。そして、有能な才能の持ち主がよりによって長期間、味覚嗅覚異常に苛まれてしまったなら、日本の食文化全体の将来に対して悪影響をもたらすかもしれない。
ワガハイのような趣味嗜好でモノ食って楽しんでいるのとは、ワケが違うのだから。
緊急事態宣言解除で、昨日も人が動き始めた。経済も回さないと死者が出るのだから、動かなければならないことになる。国も支援仕切れないんだからな。長いことコロナ禍の中に生きてきて、それぞれの立場の方々が、それぞれの学びを得ている筈なんだが、もたらされた学びの内容もまた、多様性に富んでいるようだ。永田町界隈の皆さんの学びと、庶民の学びは宇宙人と地球人ほどの差異があるように思うんですな。
ワガハイの学んだコト・・・というか再確認出来たコトは、上リンク先で書いたコトの上書きである。
日本の外務省は冷たい→日本政府は冷たい・・・ナニガ アタラシイ ジミントウ?
人事って輪番制のコトだったんだねぇ・・・あっ、これは発見かもしれない。人事なんてぇモノは無いね。人の話をよく聞いたとしても、理解度があったとしても、無視することが出来ればな~んの解決にもならないどころか、そりゃあワルだねぇ。裏見りゃヤベェ~(yABEeee)ですなぁ・・・ポリポリ。
ヤベェ~率88% or 70%・・・?
追記
1918年(大正7年)は、全世界的に大流行したスペイン風邪(H1N1亜型インフルエンザ)はじまりの年であり、第一次世界大戦中だった。チョコレートのパッケージの裏書きを見て、1918年という数字を見て引っ掛かったんですな。