梅雨の季節になると行きたくなる場所がある。それが木曽路だ。「しゃぶしゃぶと日本料理の木曽路」ではなく、中山道の木曽路だ。
木曽福島へ行くようになったのは、35年以上は前のことになる。それはバイクで雨の中、ちょうど今頃の季節に行った。素直に木曽へ行くのも面白くなかったので、浜名湖西岸をまわって国道257号を走って行ったと思う(今では新東名の浜松いなさJCTなどが出来ているので、風景は随分変化してしまっただろう)。それから県道299、519に入った・・・途中ははっきり覚えていないが「設楽町」は通ったな。まあ、グネグネと山道を走り続け、峠も幾つも越えて「保古の湖」という所で休憩し、中津川に着いた。ま、そこまで来れば馬籠宿や妻籠宿は立寄るな。それでどちらかで五平餅を食べた。それで確か、ユースホステルに一泊したんだが、木曽福島だったと思う。
翌日、木曽福島の街中を歩いていると、「朴葉巻き」という貼紙やら幟が彼方此方の菓子店に掲げられていて、季節限定の御菓子であることが分かった。当時、木曽福島の街中にどれ程の菓子店があったかは覚えていないが、おおよそ5店舗の朴葉巻きを購入して、町内のどこかの児童公園のようなところで全て並べ、片っ端から試食したな。それで一番気に入ったお店にもう一度行って、土産にしっかりと買い込んだ。
その一番気に入ったお店には、その後何年か通うことになったので(その店は、今は閉店してしまったので、二番目に気に入った店に行く)※、だいたい毎年、朴葉巻き目当てで中山道を走った。二回目からはクルマ利用で、塩尻から行った。
まあ、そんなことから梅雨に入ると木曽福島に行きたくなるという体質になってしまった。だが、コロナ禍である。昨年も行くのを諦めたが、今年も諦めることにした。それでお取り寄せとした。ま、朴葉巻きについてはいろいろ書かれておられる方も多いと思うので説明はしない。木曽谷の郷土菓子で、旧暦の端午の節句を祝う・・・柏餅のような意味があるものらしい。ちょっと野趣あふれる美味ですぞ!
そして木曽には漆器もある。ということで奈良井宿に立寄って汁椀や箸など購入することもある(ま、ワガハイが贔屓なのは、隣の「木曽平沢」の漆器屋さんなんだがね)。奈良井は道の駅などあるので、そこに駐車してユックリと宿場を散策することが出来る。茶房や食堂などもあるから休憩にもいい。
奈良井宿本陣跡の隣に大宝寺がある。臨済宗の落ち着いた寺院だが、そこにちょっと不思議なものがある。
全体像は上のような感じだ。もう少しディテールを見てみよう。
更に寄る・・・
ま、こういう順番で画像を見せればナンダカ分からんことになるが、現地へ行けば先に看板見ちゃうからねぇ・・・
以下、お久しぶりの説明板の書き写しでございます。
マリア地蔵尊 Maria Jizoson
この石像は、昭和七年(一九三二)の夏に、地元の人が藪のなかになかば埋もれ
ているところを掘り出したと伝える。抱かれる嬰児が手に持つ蓮華の先が十
字状になっているところから、隠れキリシタンが観音像をよそおってひそかに
まつったものではないかと言われている。
ま、いわれは説明板の通りであって、補足説明はない。隠れキリシタンがいたのかもしれないし、ナントカの落人伝説とか、そういうのも木曽谷にはあるらしいし、なかなか謎の多い場所でもあるみたいだねぇ・・・。ワガハイの知人も、平家の血を引くとか言っておるからなぁ。
で、朴葉巻き・・・今年もお取り寄せで頂きましたな。「こしあん」や「つぶあん」は勿論美味いんだが、「みそくるみあん」は忘れずに注文しましょうな。
以下は、昨年書いた「朴葉巻き」の当ブログ・・・今回はやや補足しましたな。
〈補足〉2021年6月16日
※ 一番気に入ったお店 の包装が見つかる!