コロナ禍を有事とする言い方は昨年から時々あるんだが、ワクチンをまるでウイルスを攻撃するミサイルか爆弾のように理解しているのではないか?と思うような発言も見られるな。ワクチンはワクチンなのであって、兵器ではないだろう。※1
大阪を中心とした近畿圏の状況の厳しさは、とりあえず落ち着きを取り戻すことを願い、祈る以外に方法がない・・・一個人ではね。だが、祈るという迷信的な行為がもたらす幾らかの冷却効果は、人によってはあるかもしれない。無駄に思える祈りの時間が、冷静さを幾らかでも取り戻せるならば、それはそれで良いだろう。
「重症化リスクの高い地域にワクチンを集中投下すべきだ。燃え盛るところへ消火剤をぶち込むのは当然のこと。公平性を言っている場合じゃない。有事のときに優先順位を付けるのが政治の使命」
と書いたらしいが・・・ワクチンは接種してもその効果が現れるのにタイムラグがあるからねぇ・・・ワクチンはワクチンであって、消火剤の機能とは異なるものだろうな。むしろ防火剤の例えの方が近いのではなかろうか?その防火剤が効果を発揮するには10日から2週間かかると言われているんだし、更には2回接種なわけだからねぇ・・・つまり例えだが、防火剤を木造住宅に一回塗布したとする・・・その防火剤は乾いて固化し、一定の効力を発揮するまでに10日から2週間かかる・・・そしてその後、もう一度塗布すると所定の性能を発揮する(というような防火剤があったとする)・・・というような感じだろうな。だが、その耐火性能も絶対ではないが、燃えたとしても燃え広がりを抑制する効果はある、という感じかな?
「・・・有事のときに優先順位を付けるのが政治の使命」というか・・・「収束させるために協力してくれ!と言っても、誰も聞いてはくれなかった・・・」という状況になってしまったのは、なんでだろうねぇ・・・※2
さて、アベノマスクも間が抜けた頃に手元に届いたし、ワクチンも間の抜けた頃に接種、というのがリアリティありそな感じがしてきたな。数量確保が9月に出来たと言うが接種が追いつかないか・・・マスクを配るよりも手間掛かるワクチン接種だな。
ナニをやるにも後手になる・・・これ、有事における日本の脆弱さを曝け出していますな。祖父達からの教訓からすれば、疫病と戦争はワンセットである。モタモタやっておると大変なことになるやも知れず・・・危機というのは多分・・・まだ序章と思っておいたほうが良いだろうな。
※1 モノや人を破壊する目的で開発された兵器(平和を得る為という名目、国民を守るという名目はあるんだろうが)と、人の命を救う目的でつくられたワクチンを混同しないでほしい。医学には既に国境はないはずだからねぇ・・・
※2 ワガハイは、以下の言葉を思い出してしまうのだな。
では、今の時代の人たちは何にたとえたらよいか。彼らは何に似ているか。
広場に座って、互いに呼びかけ、こう言っている子供たちに似ている。笛を吹いたのに、
踊ってくれなかった。
葬式の歌をうたったのに、
泣いてくれなかった。
本日で藤の花の観察記録も終わりだな。
花が終わればすぐに種が出来はじめるので、本日中に花序は切り落とすつもりだ。
因みにルカによる福音書7章の次、8章では「種を蒔く人」である。ゴッホの同タイトルの作品もまた、この該当箇所と無関係ではないよなぁ・・・勿論、ミレーもね。
〈追記 2021年5月9日〉
昨年(2020年)の藤もご覧くだされ!