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関東南部で寝起きする男の戯言記録

自然に対する侵襲の凄さよ・・・第二東名トンネル工事現場

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第二東名トンネル工事現場

神奈川県山北町、国道246号から少し北側に入れば東名高速道路がある関係上、様々な造作物・構造物がある。それらは日本の物流の動脈に関わるものであるから大切なのだが、全くもって何一つ美しいものはない。これが今の私達の便利な生活を支える美的現実だろうなぁ・・・

そして、何かと有名な「都夫良野トンネル」の東側、この有様というのもナカナカ強烈な景観を呈しておる。まあ、いちいち画像にして説明する気もない。無機質な橋脚と、トンネルの安全設備であろう建屋と、「関係者以外立入禁止」の看板、強烈に施錠された高速道路上への緊急時の出入り口・・・寸断されて部分的に後付けされた元々の生活道路・・・余程、クルマのエンジンルームの方が美的であろう。いわんや、ラックスマン真空管アンプの内部配線たるや、これぞ文化!というもんであろう、という程美しい、と思いますな。

都市景観の中に機能性重視の構造物があっても、それはそれで違和感はあるのだが・・・首都高とかも酷いと思うが、田園風景、山間風景での人工的構造物への違和感というのは、もう絶望的に酷いものが多いですな。こういうものをつぶさに記録し、出来れば巨大なカンバスに描いて残せば、ある時が来れば向井潤吉さんの作品のようになるのだろうか?なぜなら、我々の未来の風景はもっと醜くなっていて、現状の風景を残した絵画作品や、写真・映像記録に郷愁を感ずるようになるのだろうか?

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ちょっと引いて撮るとこんな感じ

第二東名トンネル工事現場・・・撮影場所は、大野山へ登っていく途中である。伊勢原から御殿場までの山中というか丹沢の序の口部分で、現在、第二東名高速の工事が大々的に進行中である。これを詳細にレポートするような律儀さは、ワガハイにはない。ということで、全くジャーナリストではないねぇ。この画像を撮影した日は、ある日曜日だったんだが・・・日曜日は工事、お休み・・・ということで突貫工事ではない。それは一つの安心材料ではある。突貫はいかん!危険度が増すからな。

突貫ではないとしても、この神奈川県西部地域での第二東名工事に関わる労災事故というのは、時々新聞の片隅に記述されている。死者は出ていますな。な~んも考えず、思うことなく、便利に利用しているインフラであるが、やっぱり苦難を負っている人がいる。まあ、いちいちその事を思い出していては動きが止まってしまうが、時には慮ることがあってもいいだろうな。

3・11を祈念する週間に入っている。いろいろ考えよう。個人で考えたところでナニも変わらないように思うかもしれないが、忘れたらもっと危険だろう。思うことで忘れないこと、そして忘れつつも日々の経験の蓄積によって整理されていくノウハウってぇヤツはあるんじゃなかろうか?

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自然に対する侵襲の凄さよ

日曜日、工事がお休みならば、そっと結界の外から現場を観察に行っても良かろう。勿論、安全第一で立入禁止場所に入るようなことはダメだがな。やはり見なければ考えが動かないことはあるわな(アタマの中では一応、想像はつくんだがな)。

 

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