2月の暖かくて天気の良い日は散歩に最適で、古墳巡りにもいい条件なんだが・・・虫も蛇も出くわさないしね。ところがスギ花粉がダメな人にとってはど~にもならんな。つまり上画像を撮影した頃のEtsuro1は、ちょっとした鼻炎薬を飲んでマスクをしていれば、こうした古墳を巡って楽しい時間を過ごしていたのだ。しかし、最近は鼻炎では済まなくなって喘息になるので、こうした楽しみも奪われてしまったな。
まあ、とにかく神奈川県の大磯町や二宮町は、横穴古墳の多いところで、チョロッと調べれば苦労せずに様々な古墳情報に触れることが出来るだろう。
ところが、この谷戸観音は少々事情が違う。昔々、観音様を設置してしまったので、古墳という遺跡としての価値が下がってしまったのだろうか?情報は少ないですな。でも、これはこれで地域の人々に愛される観音様と思われるので、とても大切で重要な存在だと思いますな。
訪ねた時には花が供えられて綺麗に掃除されていた。やはり信仰の場は清められていましたな。
例によって画像からは読みにくいでしょうから・・・
谷戸観音
ここは、かつて新楽寺(真楽寺)という大寺
があった。鎌倉時代には源頼朝をはじめ、
上・下の間に崇敬されたが、新田義貞の鎌
倉討ち入りのとき焼き払われたと伝えられ
ている。現在は、北側山腹に古墳時代の横
穴墓を改造し、観音様を祀って祀ってあるだけで、
当時の様子をうかがい知ることはできない
が「谷戸の観音さん」と呼ばれて信仰されて
いる。
なお、地元では、弁慶がここから鎌倉
の長谷観音まで釣り鐘を持っていっ
たという伝説も語られている。注:新楽寺・・・しんらくじ
入り口の穴は小さいので、身体の大きい人だと四つん這いになるかもしれない。中へ入るとしゃがんだ姿勢でいることは出来るな。この環境、目が慣れないと観音様も見えないんだが、結構快適な空間である。
美しい木漏れ日に囲まれて、観音様の有り難きことよ!
先に述べたように、大磯町には横穴古墳が多数あるのだが、この谷戸観音のように信仰の対象として後世において壁に如来像が彫られたものがあるな。それは「たれこ谷戸西横穴墓群(たれこやとにしおうけつぼぐん)」と言って、虫窪という地名の斜面に位置する。大磯町環境美化センターの裏手なので、なんと美化センターを抜けて小道を上っていくと現れる。
古墳時代後期(6世紀末~7世紀)の横穴墓群で、相当数が発見されたというが、ワガハイはザッと見て5基程度しか分からなかったな。
ま、古墳観察中に崩れるということは滅多に無いとは思うんだが、斜面でもあり、注意しないと怪我をすることも無いとは言えないので、訪ねられる方は注意されたし。アタマぶつけると岩なんで擦り傷になりますな。ヘルメットがいいんだろうが、せめて厚手の帽子は被っておいたほうがいいですな。明らかに危なそうな古墳の中には入らんことです。それに柵がある場合は当然のことながら立入禁止ですな。現場の立て札などに留意されたし。