Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

備前焼の湯呑み割れる・・・大事件だ!

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衝撃の一枚!

少なくとも15年、場合によっては20年は毎日使い続けた備前焼の湯呑みが割れた。一昨年あたりから僅かなクラックがジワジワと拡がっていたが、ついに危惧していたことが現実となった。予測していたこととはいえ、やはりショックは大きい。

しかしながら上画像の通り、綺麗に割れた。真ん中のモノなどまるでカットモデルのようだ。それはホレボレするような割れ方ではある。そこで、これは棄てずに保管しておくことにした。かねてから金継ぎをやってみたいと思っていたので、いずれやってみよう。

さて、金継ぎの入門書を、数年前に購入したのだが、その本が見当たらない。それは棄てるような、或いはブックオフに持って行ってしまうような扱いをするようなことはあり得ないので、家中探せば何処かにある。必ずある。まあ、どのみち今の季節に漆を扱う気にはならないので焦ることはない。

 

ところで、そのカットモデル風の湯呑みをもう少し詳しく見てみるとこうなる。

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なかなか凄い焼きだ

この湯呑みは、岡山県のJR伊部駅に隣接した「備前焼伝統産業会館(岡山県備前陶友会)」で購入したものだ。三村陶伯(みむらとうはく)の没後に、その工房を使って弟子の方達が作った三村陶伯風の湯呑み、という説明書きが付いていたと思う。昭和4年に生まれた陶伯は、山本陶秀に師事したらしい。つまり、その辺りのテーストに惹かれたのだろう・・・山本陶秀の作品は好きであるから、なにか通ずるものを感じてこの湯呑みを買ったんだな。当時、三村陶伯を知らなかったからねぇ。

 

備前は伊部の街を散策したな。窯元が林立した街並みは、落ち着いた雰囲気があっていい旅だった。一日ノンビリと陶器屋さんや窯元を巡って散策するのが楽しくない訳がない。山本竜一作の徳利と湯呑みも購入したな。徳利は現存しておるが、火襷(ひだすき)の湯呑みはとうの昔に割れた。本来ならば、ソロソロ備前に出かけてもいい頃合いだろうが、自粛である。我慢であるな。