Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

2021正月の酒・・・その2「純米吟醸 金明 無濾過原酒」

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静岡県御殿場市の酒蔵が醸す「金明」

静岡県でも新型コロナウイルス感染者が多くなってきてしまったようで、他県からの人の流入について神経質になってきてしまった。残念だが、しばらくは県境を越えることは避けておこうと思うな。なにせの買い出しだけに避けておこう。

だが、駄洒落言って一人喜んでいる場合ではない。御殿場市HPでは「緊急事態宣言が発出された地域からのお客様の来店を遠慮していただくことを促す看板」なるものがダウンロード出来るようになってしまった。そして「一見さんお断り」という赤文字の横にアマビエのイラストがあるのだ。さあ、困った・・・もうしばらく杉錦や金明を買いに行くことが出来ない・・・いやまて、一見さんではないぞ!ワシャあ、常連さんだぞ!と実に力強く思うのだが、ここはやはり行きつけの酒販店へはご無沙汰になるのが賢明だろうなぁ・・・仕方ないから電話して送ってもらおう。ヤマト運輸なのか佐川急便なのかわからないが、また配送業者さんの働きをお願いすることになるなぁ。

 

今日は成人の日なんだな。どうも自分の世代の都合で、いまだに1月15日が成人の日という記憶が染みついて抜けませんな。こうして適応力が衰えていくというのが老人の証なのかもしれない。柔軟性はドンドン衰えていく・・・

衰えのことについて、足腰は衰えたが、頭はまだ大丈夫だ、という言い分があるが、あれは残念ながらウソだと思うわな。足腰も脳味噌も身体の一部であるからな。老眼という目の衰えもまた、身体の衰えを如実にあらわしているものだな。いや、目の衰えというのは、より脳の衰えと関連が深い筈だ。何故なら、目は脳の一部のようなものではなかっただろうか?

ということで、老眼によって背面液晶画面がとても見づらかった結果が以下の画像となったな。そして、脳味噌の状態も概ねこの画像程度に解像度が落ちているのかもしれない。ああ、どうせボケるならば、いいボケ味の老人になりたいものだ。300mmF1.2なんていうレンズのようなボケ老人になりたいものだ。しかも絞りを絞りきっても回折によって全くシャープな画像が得られないようなボケ老人がいいなぁ・・・

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裏ラベルでございますが・・・ピンが甘いでござんす

原材料の「原」あたりにピントがきておる。で、余りに読みづらかったのでUSMでシャープネスをいじってみた。ま、ナニが書かれているかは読めるので、メモとしては充分役割を果たすだろうな。

 

さて「金明」は生産量が少ないことは間違いなく、ボーッとしておると買いそびれる酒のひとつだな。日本酒に限らず、ものを作る際にはどれだけひとつひとつの材料や工程に対して「手掛ける」か、ということが製品に反映するのは言うまでもないコトだが、それにしてもキメ細やかな手掛け方を感ずる酒ですな。こういう密度感というのは、何千石といった醸造規模の酒蔵の酒ではなかなか感ずることの出来ないテーストだと思いますな。

もっと言うなら東京農大醸造学科卒業の方が、密かに家庭内で密造した酒・・・みたいな感じに、もうちょっとナントカしたらなっちゃうという印象ですな。だから面白い。本来、酒という趣味性に富んだアルコール飲料のキャラクターに多様性を求めるならば、こういう姿勢の酒蔵がドンドン増えてくれるとパラダイスなんだがなぁ・・・と全く採算性を度外視した夢の中を彷徨うような、つまり妄想を始めてしまう香味ですな。

そりゃあ、Etsuro1的な嗜好としては、もう少し酸がある方が好きではあるんだが・・・「金明」、時々買いますな。この香味は染み入るもの!