Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

シミジミと森本・火の用心

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森本・火の用心

静岡県菊川市東海道本線「菊川」駅南口を出て徒歩2分程のところにある森本酒造合資会社の酒は、「小夜衣」と「森本」と銘打った酒を出しておるな。遙か昔となってしまったが、森本社長さんと一度だけお会いしたことがあったな。試飲会でのことだ。短い会話だったが「遊びに来いよ!」という言葉だけ覚えておるな。ま、自分に都合の良い言葉だけはしっかりと覚えておるということだ。それでいい加減、間が抜けた頃に「菊川」近くまで行くことがあったので立ち寄ってみたんだが・・・不在でしたな。

その昔は、濃醇な酒を造られていたなぁ・・・とにかくしっかりと造られている酒だなぁ、と感心してしまうものだったが、大方の時代の要請とでも言うのだろうか?時流には無関係な香味のように思えましたな。では、Etsuro1にとってはどうなのか?というと、気になる酒でしたねぇ・・・旨いことは間違いないからな。

問題は、静岡県で一番小さい蔵と言われるように、本当に少人数で造っているらしい。その辺りのことは、静岡県酒造組合のHPを見れば分かることなので、気になる方は検索してみてほしいな。

小さな蔵だけに、そうあちこちで見かける酒というわけではない。結局最寄りの酒販店でこの森本を扱っているのは、沼津まで行かなければならないのだな。本当は、年内にもう一度沼津へ行って、「森本」を購入したいところなんだが・・・「県をまたぐ移動は慎重に」的な掲示板を国道246号で見かけると、やっぱり自粛した方がいいかな、と思いますな。やっぱりネット通販ですかねぇ・・・

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燗酒向きの純米酒

とても落ち着いた、シミジミと落ち着いて呑んでしまう酒だ。これは大人の呑み方に自然と誘導されてしまう。第一印象は穏やか・・・とにかく気持ちが落ち着いてしまう。なんで「火の用心」なのかはワカランが、燗をつける時に火を扱うなら気をつけてくださいな、ってぇヤツだろうか?ま、ネーミングはともかく、70%磨きだから901号でも華やかな立香はない。酸は穏やかで目立つことがない。米麹から生み出される旨味は、適度に洗練されたかたちでしっかりとある。決して鈍くさい酒ではない・・・というよりも、これ、かなりオシャレな香味なんじゃない?控えめな香りだからといって、禁欲的に抑制されたというような感じはなく、けっこう開放的な印象なんですな(ちょっと類型のない酒だな)。これはもう、社長の人柄が反映している、としか言いようがないかもしれない。

一度しかお会いしてないが、とても印象的な人でしたな。森本社長さん、どうぞお体大切にしつつも、旨酒を今シーズンもよろしくお願いしますだぁ~!