今年の日本酒は、多くの蔵が凄い出来栄えになっているんじゃあないか?と思うような感じがするなぁ・・・ということで、本当に久しぶりに澤乃井を呑んでみた。ま、よく行くスーパーマーケットの酒売り場にあったんですな。
そして、この奥多摩の酒でもとんでもないことが起こっていた!数年前に呑んだ時の印象で、後口に若干の気になる雑味と、僅かに浮いた酸を感じたんだな。まあ、それは保存状態に関係した問題だったのかもしれないがねぇ。なにせスーパーの棚上での熟成だったりするからね。さて、ナニがとんでもないかというと、今回呑んでみると、相当に綺麗な香味になっていたということ。昔から・・・具体的には昭和50年代半ばから、小澤酒造の酒は折に付け呑んでいるが、いつも水の良さを感じていたねぇ・・・奥多摩というイメージも手伝っているかもしれないがね。基本的には昔からスルリと呑みやすい酒ですな。
ただ一つ、気になることがあるんだな。それは表ラベルにある「TOKYO JAPAN」という表記のことだ。だったならば、どこかに「SAWA NO I」とか、さり気なくでも表記してほしいもんですな。
精米歩合が、麹米55%、掛米60%というのが、この裏ラベルから想像の付く香味情報ですな。香りは抑制されております。純米酒の名称を表示する規定が、その昔とは変わっているから、昨今ではナニかっていうと特別を付けて名乗ることになるんだろうな。まあ、よく米を磨くときれいな味になる、ということは概ねそうなんだろうが、かつては米を磨いて引き算していたんだな・・・雑味とかね。でも、今では必ずしも精米歩合を上げるコトだけが引き算というわけではないみたいですな。ちょっと前では糟歩合なんていうのもいろいろ言われましたな。あまり、いろいろ書いちゃうと混乱するかもしれんが、いろいろな技巧があるみたいですな。