Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

大艦巨砲主義は終わったんじゃなかったの?

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ご近所から頂いた苗木から・・・

戦艦大和・武蔵を知らない人は希・・・実際に見たこと無くても知っている?

とうの昔にあの世か地獄のどちらかに旅立った叔父は、武蔵に乗っていたらしい。酔っ払うと「いい船だった・・・最高の船だった・・・」と連発していたな。だいたい戦艦のナニが最高なのかよく分らんが、まあ、凄い船だったんだろうねぇ・・・叔父としては、やっぱり武蔵に乗っていたということが自慢のネタだったんだな。撃沈される前に下船していたそうな。全く悪運の強い男だった。

この男、日本酒が大嫌いで、ウイスキーを飲んでいたな。サントリー・オールドだ。

 

ところが、この叔父の家には葡萄の木があって、品種不明の怪しげなシロモノだったな。とにかく酸が強くで食い物にならん葡萄だったな。これをお土産にやって来るわけだ。後日、その男のことを知る人間からその葡萄の由来を聞くことが出来た。それはこうだ・・・「貰った葡萄が旨かったから、その種を庭に植えておいたら幾つかが発芽したので、その中の一番丈夫そうな苗を残して後は抜いた」ということらしい。

あ~あ、セコい男だなぁ、と思うものの、戦前戦中、そして戦後の厳しい状況下を生き抜いてきた人間の逞しさ、ということにしておいてあげよう。

 

美味しい葡萄は、挿し木で増やさないと品種が維持出来ないというのが基本中の基本だよねぇ。ということで、自宅で育てていた巨峰の剪定枝を挿し木にし、3年ほど経てしっかりしてきたという苗木を、ご近所から分けていただいた。かれこれ10年近く前になるだろうか。それを10号鉢に植えて育ててきたが、なかなか弱勢甚だしく、花穂をつけなかったり、突然葉を落としたりと、なかなか樹勢が安定してくれなかった。ま、ここ数年ようやく安定してきて、結実するようになってきたんだな。ま、植木鉢で育てているので、上の画像のように一回り小さな実のついた、小ぶりな房が二房収穫出来るはずであった・・・が、手にしたのは一房のみだった。なぜなら、実がまだ青いうちにハクビシン被害にあってしまったんだな。

 

とにかく、鉢植えの巨峰を食すことが出来た。メルロー(PAYS D'OC)の、しかしながら値段の割には出来のいいワインのつまみに”鉢植え栽培の巨峰”はいい感じでしたな。

 

この巨峰は、まあ巨峰ですな。最近は巨峰系の大粒改良品種が主力になってきているみたいだからねぇ・・・葡萄はまだまだ大艦巨砲主義なんですかな。