Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

神奈川県の酒を呑んでみるかな・・・その10

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箱が凝ってるねぇ・・・

「日本の名酒 稲垣真美 著 新潮選書」という本がある・・・昭和59年初版で、手元にあるのは平成6年の17刷だな。まあ、古い本になるのかもしれないが、当時の日本酒の状況が記録されているという面もあるので、読んでみて面白いこともあるかもしれないね。〈明治維新後、明治4年(1871)に従来の酒株が廃止されて、営業用と自家飲用の二本立ての酒造鑑札免許・・・ということによって、公認の造り酒屋が出現した・・・現在の酒造メーカーの中に明治4年創業が少なくない・・・〉といった記述は、なかなかね、フムフムと思ったりするからねぇ。

神奈川県秦野市にある(有)金井酒造店は明治元年(1868年)創業らしい。まあ、世の中の大変革のなかで、あらゆる業種が明治維新のタイミングで起こっているからねぇ・・・ここの酒蔵も、そうした時期に始まっているんだなぁ・・・ま、スペイン風邪の流行も、大戦も乗り越えて、幾つもの業種が淘汰され、統合されて現在に至る中、この蔵は現在も残っているんだなぁ・・・

この本の中の「新しい純米酒」の項で、昭和49年?一ツ橋の学士会館純米酒だけを味わう会が開かれたという・・・「純粋日本酒協会」という記述もあるねぇ・・・ということは、なんか厚い日本酒への思いが感じられますな。そしてその項の終わり頃に、幾つもの蔵の中で〈神奈川県秦野の『白笹鼓』〉という紹介がされているんだなぁ・・・

巻末の「付録 現代日本の名酒」の項では、神奈川県では一軒だけ記載されているのも、この金井酒造店だ。〈丹沢山系の湧水の伏流水で仕込む。原材料は「日本晴」を65%から60%精白して用い、純米酒の充実した味わいの深まりさわやかな飲み口は満点といっていい・・・〉とあるねぇ。ちなみに、この記述がされている時の蔵の場所は、現在の住所とは違うな・・・〈秦野市元町5-7〉。これは、現在イオン近くのパチンコ店になっているところということだな。金井酒造店のHPによると、〈昭和61年、より酒造りに適した水を求め、工場を元町から現在の堀山下へ移転〉とあるな。「日本の名酒 稲垣真美 著 新潮選書」に書かれた時とは、かなり大変化を遂げた蔵なんだろうな。世の中、移ろいゆくもの、人の嗜好も移ろいゆくもの、だからねぇ・・・

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モーツァルトを聴かせて作った酒だそうだ

四合瓶ではない!500ml瓶である。それを上記画像で見るとおり、減った分は呑んだな。なんか瓶とかラベルとかリボンとか、凝っているねぇ・・・

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拡大の図

冷えた感じの画像でいいでしょ・・・

モーツァルトっていうよりも、まずは J.S. バッハを聴かせるべきだろうな!とは思うんだが・・・ま、全くの趣味性のことではあるな。

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裏ラベルですねぇ・・・

モーツァルトを聴かせ大切に育てた新しい日本酒です〉という記述・・・新しいんだなぁ・・・〈お燗をされる場合は必ずキャップを取って下さい〉という記述・・・そのまま瓶燗するってぇ場合の注意書きだな。