Etsuro1のブログ

関東南部で寝起きする男の戯言記録

神奈川県の酒を呑んでみるかな・・・その6 ”残草蓬莱”

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連日、酒のことを書いているっていうのは、不要不急かねぇ・・・

よく酒を飲む人だと思われるだろうな。ま、確かに酒好きだねぇ・・・というか、美味いもの好きだね・・・みんなそうか。

でもねぇ・・・美味いものといっても様々なんだが、我が家は基本的に素材食いだと思うな。冷蔵庫の中を見れば、多くの家庭の冷蔵庫にあるものが我が家にはない。

それは・・・マヨネーズ、ドレッシング。そしてキッチンまわりを探してもうまみ調味料の類いは全くない。

そのかわりに天然塩が数種類と、砂糖も数種類、普通に昆布や鰹節があるねぇ・・・醤油は山陰地域で造られているものが好みで、あとはキッコーマン丸大豆醤油が基本。酢は、極めて伝統的な製法のものが数種類用意してあり、使い分けている。

世の中、もっと徹底している人もいることは知っているが、まあ、ほどほどにこの程度であるな。

量産品として、最も優れた品質の代表として”キッコーマン丸大豆醤油”は挙げていいと思うね。全く万能に使えて火を入れても破綻しにくい。これがどこでも手に入るというのは素晴らしいと思うね。これだけのことが言える日本酒は無いからな。ま、酒の方が圧倒的に趣味嗜好が反映されるということもあるだろうがねぇ・・・

 

さて、”残草蓬莱”は神奈川県愛甲郡愛川町にある大矢孝酒造(株)が醸す酒だな。文政十三年創業(1830年)ということなので、ペリー来航よりも前だって事ぐらいはわかるねぇ・・・フランス7月革命とかベルリオーズ幻想交響曲初演なんてぇのも1830年みたいだね。

蔵のWeb.によると、現在八代目蔵元ということらしいので、Etsuro1が20代の頃に蔵を訪ねた時に対応された方は七代目蔵元だったのだろう・・・突然伺ったんだが、親切な対応で釜場を見せてもらった記憶があるな。真夏に行ったと思うな。純米を買って帰ったと記憶している。そのときの酒の印象は、正直に書いても構わないだろう・・・昔の話しだからねぇ・・・味の乗った旨酒なんだが、後味がクドい。この雑味が緩和されたらいいのになぁ・・・と思ったんだな。それで今回、八代目蔵元の酒はどうなのか?というと、美酒になったねぇ。ただ、冷酒だと僅かにかつてのクドさを思い出すようなタッチがあるねぇ・・・蔵元もそのあたりは分かっているのかな?燗酒をお勧めということで、温めの燗をつけるといい感じに収まるんだな。酒の温度っていうのは面白いね。これ、燗酒にいいです!夏でも燗酒!燗酒用としてかなり気に入ったんだけど、問題はワガハイの生活圏内では入手しづらいということだな。厚木に行けば幾つかの酒販店で扱っているので、通りがかりに購入することにしよう。訳のわからない・・・つまり酒のことが分かっていない通販サイトなんかで購入すると、ろくなことがないからねぇ・・・ワインと同じく日本酒は(小規模な造の酒は特に)デリケートだからね。

連日呑んだ酒と比較して、ここの酒は”酸”が多めに感ずるが、木目の細かさを感ずる酸なので、嫌みはない。きっと酸が苦手な人でも大丈夫なんじゃないかな?

 

大矢孝酒造・・・いいですね!

神奈川県の酒を一通り呑む計画も、半分まできたんだが、この先がたのしみですねぇ・・・じゃまた、そのうちもう一軒、いってみましょ!

 

追記

只今18:50だから飲み始めたんだな。昨日の残り”残草蓬莱”を冷蔵庫から出して、ちょっと暖めてみると、更に開いてますよ!この酒はカッツリ系の香味を有しているね。パワフルだよ!神奈川県の酒の中では異彩までは言わんとしても、個性があって存在感あるねぇ・・・やっぱり多様性は大切だね。

いや~久しぶりに呑んだ大矢孝酒造の酒・・・これから毎年どうなっていくのか楽しみが出来たな。